巨人のドラ1堀田賢慎の母校・青森山田高校のOBは?
高校時代の堀岡隼人(巨人)
10月17日にプロ野球ドラフト会議が行われた。今年は107名(支配下74名、育成33名)の選手が、夢への扉を開いたことになる。とくに各球団から1位で指名された「ドラ1」たちは、これからその一挙手一投足が注目されることになるだろう。
今年は佐々木朗希(大船渡高校→ロッテ)や奥川恭伸(星稜高校→ヤクルト1位)など、高校生投手たちの評価が高かった。ハズレ1位でも西純矢(創志学園高校→阪神1位)や宮城大弥(興南高校→オリックス1位)と高校生投手たちの名前が読み上げられていることからもそれはわかる。
そのドラ1のなかで、佐々木や奥川と比べると知名度が高くなかった選手がいる。巨人が指名した堀田賢慎(青森山田高校)だ。
堀田自身は甲子園をはじめとした全国大会の経験はない。しかし、最速150キロを超えるストレートは常時130キロ台後半から140キロ台と安定しており、チェンジアップ、カーブといった変化球で緩急をつける投球術の評価は低くなかった。とはいえ、ドラフト1位で名前が読み上げられたのは少し意外だったかもしれない。
そんな堀田の母校である青森山田高校は、これまでにも多くのプロ野球選手を輩出している。近年では木浪聖也(阪神)や京田陽太(中日)に山崎晃大朗(ヤクルト)、投手では吉田一将(オリックス)が一軍で活躍中だ。母校のOBがプロで活躍しているのは堀田にとっても心強い要素の一つとなるだろう。
しかし、この3人は同校から直接プロ入りをしておらず、3年時に大学進学を選択。その後ドラフト指名を受けている。一方、堀田のように高卒からプロ入りを果たし他選手を探ってみると、大きな実績を残した選手がいないことがわかる。
2005年高校生ドラフト1巡目でロッテから指名された柳田将利は、一軍出場なくわずか3年で現役を引退。2009年育成1位でヤクルトから指名を受けた曲尾マイケも支配下に上がることなく3年で退団している。
2016年に指名を受けた三森大貴(ソフトバンク4位)は3年目の今年、一軍初出場を果たしたが、目立った成績を残すには至っていない。その三森と同期にあたる堀岡隼人(巨人育成7位)は、今年7月に支配下登録を勝ち取り一軍デビュー。しかし、3試合で防御率6.23と結果を残すには至っていない。
三森、堀岡はまだ若いということもあるが、同校において高卒からプロ入りした選手で実績を残した選手は現時点ではひとりもいないのである。堀田がプロで結果を残すことはもちろん、三森と堀岡も後輩の加入で奮起することに期待したい。
(記事:勝田聡)