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徳島インディゴソックス 2年ぶり3度目の独立リーグ日本一!

2019.10.16

徳島インディゴソックス 2年ぶり3度目の独立リーグ日本一! | 高校野球ドットコム
牧野 塁監督を胴上げする徳島インディゴソックスの選手たち(写真提供:徳島インディゴソックス)

 ルートインBCリーグ覇者・栃木ゴールデンブレーブスと四国アイランドリーグplus覇者・徳島インディゴソックスとの間で3戦先勝方式で行われた日本独立リーググランドチャンピオンシップは10月15日(火)徳島県徳島市のJAバンク徳島スタジアムで第5戦を行い、4対3で逆転勝ちした徳島インディゴソックスが、2年ぶり3度目の独立リーグ日本一に輝いた。

 10月5日(土)から2日間行われたルートインBCリーグ・栃木ゴールデンブレーブスでのホームゲームでは2戦とも延長戦にもつれ込む熱戦で1勝1敗。台風19号の影響により一日順延となり10月13日(日)開幕となった四国アイランドリーグplus・徳島インディゴソックスのホームでも熱戦は続いた。

 第3戦は徳島インディゴソックスが「リーグチャンピオンシップから自分が決める気で臨んでいた」主将の1番・平間 隼人(二塁手・鳴門渦潮高卒5年目)が5打数4安打、「リーグチャンピオンシップからリリーフ専門になって落ち着いて投げられている」最速149キロ190センチ右腕・森 祐樹(右投右打・有明高~日本文理大卒1年目)も好リリーフといったドラフト候補たちが躍動し5対3で勝利し王手。

 ただし、第4戦では栃木ゴールデンブレーブスが先発・若松 駿太(元中日ドラゴンズ・入団1年目)の粘り強い投球をリリーフ陣が守り切るリーグ加盟3年目で初優勝を飾ったシーズン同様「準備をしっかりしてできることをやっていく」就任1年目の寺内 崇幸監督(元読売ジャイアンツ)が浸透させた戦い方で、ドラフト候補・最速148キロの上間 永遠柳ヶ浦高卒1年目)の2回無失点リリーフで追撃態勢を整えた徳島インディゴソックスを5対4で退け逆王手。迎えた第5戦も初回に相手先発の乱れを突き3点を先制。試合の主導権を握った。

 ところが、第4戦後には「明日は最後の試合なので総力戦で行きます」と宣言していた徳島インディゴソックス・牧野 塁監督(元オリックス・バファローズなど)はここで思い切った手に打って出る。第3戦先発で7回を投げたドラフト候補の最速152キロ右腕・竹内 裕太(駒澤大高~鶴見大卒2年目)を1回表二死二塁から中1日でリリーフ投入。「早めから準備をしていたし、今日は気持ちで投げようと思っていた」竹内はこのピンチを三振で切り抜けると、以後も低めへの制球を生命線に0を並べ、味方の反撃を待った。

 

 すると徳島インディゴソックス打線は徐々に反撃体制へ。1回裏・2回裏に1点ずつを奪うと、迎えた5回裏には安打で出た先頭打者を「チームで勝とうという雰囲気ができていた」ドラフト候補の3番・岸 潤一郎(遊撃手・明徳義塾高~拓殖大中退・入団2年目)が犠打で送ったチャンスを広げた一死一・三塁からまずは内野ゴロで同点。さらに6番・吉田 翼(左翼手・小松島高~城西国際大~山岸ロジスターズ・入団1年目)が西岡 剛(元阪神タイガースなど・入団1年目)のグラブを弾く気迫の左越二塁打を放ちついに逆転する。

 その後、徳島インディゴソックスは追加点こそ奪えなかったものの、回3分の1のロングリリーフとなった竹内が114球2安打2四球7奪三振の力投。最後の打者をレフトフライに打ち取るとマウンド上には両腕を突き上げた竹内を囲む歓喜の輪が広がった。

 なお、大会MVPには3試合に登板し22回3分の2を投げ2勝・17奪三振を奪った竹内が、敢闘選手賞には第5戦で2日連投リリーフ登板するなど3試合14回を投げて1勝を挙げた若松が選ばれている。

文=寺下 友徳

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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