ルートインBCリーグ・福井ミラクルエレファンツ 来季存続へ前向きな動き
10月11日(金)、ルートインBCリーグ所属・福井ミラクルエレファンツを運営する株式会社福井県民球団が2020年シーズンに向けたルートインBCリーグへの加盟更新を行わないことを記者会見発表したことに対し、10月14日(月・祝)ルートインBCリーグを運営する株式会社ジャパン・ベースボール・マーケティング代表取締役・村山 哲二氏が「高校野球ドットコム」の独占取材に応じ、現時点での福井ミラクルエレファンツについての状況について回答した。
福井球団を消滅させるわけにはいかない
運営会社が来季加盟しないことを発表したルートインBCリーグ・福井ミラクルエレファンツの今後について話す株式会社ジャパン・ベースボール・マーケティング村山 哲二代表取締役
村山氏は「8月上旬には株式会社福井県民球団から来季加盟が難しいことを聞き、様々な選択肢を探っていた中で今回の発表に至った」経緯を述べた上で、「リーグとしては、地域のプロスポーツの火を消さないためにも、16人が来季契約を表明している選手たちのためにも福井球団を消滅させるわけにはいかない」大原則を強調。
そして気になる現在の状況については、すでに記者会見発表前に福井県内外数社からオファーがあったことに加え、発表後にもさらに県内外企業数社から支援の申し出があったことを明かした上で「前向きな話し合いを続けている。お声かけ頂いた皆さんが何をできるのかを組み合わせた上で、10月末までには一定の方向性を示せると思う」と前向きに福井ミラクルエレファンツ来季存続へ動いている状況を説明した。
最後にルートインBCリーグ、独立リーグファンのみならず日本中の野球ファンから支援の声が上がっていることについては「ご心配をおかけしていますが、前向きな方向性を出そうと思っているので吉報を待っていてほしいし、引き続きSNSで多くの声を寄せてほしい」と話した村山氏。2008年リーグ2年目から加入した福井ミラクルエレファンツは、13年目のシーズンを単なる存続の枠を超えた新たな枠組みで迎えるべく、再生の準備に入っていく
文=寺下 友徳