岡林勇希、兄と同じプロの舞台を実現させたい!成るか現役4組目の兄弟選手!
岡林 勇希(菰野)
2008年から2018年までの10年間で、6選手を高卒プロに輩出し、さらに2年連続で高卒プロ指名を受ける菰野。県立高ながら、毎年150キロ・140キロ越えの投手を多く輩出する投手育成力は一目を置かれているが、今年も高卒プロを狙える選手がいる。それが岡林勇希だ。
広島東洋の育成選手でプレーする岡林飛翔の弟で知られる岡林は、1年生から実戦経験を積み、今年の6月の紅白戦では最速153キロをマークし、全国大会出場はないが、その能力の高さはスカウトから高く評価をされている。
入学当時から141キロと、素質はずば抜けていた岡林。この3年間、下半身中心のトレーニングを行い、さらに食事も栄養士の指導から朝食を中心に量を摂る食事に切り替えて、入学から体重を10キロ以上増加させた。
また投球フォームもグラブを高く掲げていたフォームからグラブを下げたフォームに改良し、球速・制球力を高め、春の東海大会出場に導く活躍を見せた。
現在はドラフト会議へ向けて黙々と練習を積んでいる。高校通算21本塁打の岡林は野手としても高く評価されており、投打の練習をこなしているが、岡林は投手としてのこだわりが強い。
「勝てる投手になりたいです。兄がプロでプレーをしていて、親が兄と連絡をとっているのですが、かなり苦しんでいるという話を聞きますし、プロの舞台は本当にレベルが高くて、過酷な場所なんだなと覚悟しています」とプロの厳しさを耳にしながらも、それでもプロを目指す思いは変わらない。そしてプロ入りが実現した時、こんな目標を語ってくれた。
「やはり兄と投げ合いたいですね。もし兄と同じチームだったら兄とのリレーもできればと思っています」
野球を始めるきっかけを与えた兄・飛翔と同じく、現役4組目の兄弟選手を実現させる。
(記事=河嶋 宗一)