2006年世代の傑物たち 田中将大、斎藤佑樹と共に戦った高校日本代表は?
世代を代表する選手である斎藤佑樹(左)と田中将大(右)
第88回全国高校野球選手権大会で死闘を演じた田中将大と斎藤佑樹。2006年の高校野球はこの二人を中心に空前の盛り上がりを見せた。選手権大会後に行われた日米親善野球大会のメンバーにも、当然のように選出された田中、斎藤両投手だが、この時に選出された選手にはそれ以外にも注目度の高い選手が揃っていた。
今回は、2006年の日米親善野球大会に日本代表として選出された18名の選手を振り返っていき、当時の活躍を思い返していきたい。まずは18名の顔ぶれから振り返っていこう。
斎藤佑樹 早稲田実業
田中将大 駒大苫小牧
榎下陽大 鹿児島工
乾真大 東洋大姫路
駒谷謙 福知山成美
金城長靖 八重山商工
鮫島哲新 鹿児島工
橋本良平 智弁和歌山
秋場拓也 日大山形
中沢竜也 駒大苫小牧
広井亮介 智弁和歌山
今吉健志 鹿児島工
後藤貴司 早稲田実業
林崎遼 東洋大姫路
宇高幸治 今治西
船橋悠 早稲田実
本間篤史 駒大苫小牧
塩沢佑太 帝京
田中、斎藤の他にプロの世界に進んだのは5名いる。
榎下陽大は、鹿児島工のエースとして選手権大会でベスト4に進出し、その後九州産業大学からドラフト4位で日本ハムファイターズに入団した。豪快なテークバックから力強い直球を投げ込んでいた榎下だが、高校時代からその片鱗を見せていた。
また東洋大姫路からは乾真大と林崎遼の二人がプロ入りを果たした。
榎下と同じく日本ハムファイターズにドラフト3位で入団した乾は、東洋大姫路のエースとして活躍し、林崎も3番・遊撃手としてベスト8進出に貢献。準々決勝の駒大苫小牧戦では、田中将大から先制のツーランホームランを放つなど存在感を見せ、東洋大学を卒業後は西武ライオンズに入団を果たした。
また選手権大会決勝の、早稲田実業と駒大苫小牧の激闘にも引けを取らぬ乱打戦を見せたのが、智辯和歌山と帝京の準々決勝だ。両軍合わせて29安打25得点を記録し、甲子園史に残る激闘を演じた両校だが、智辯和歌山からは橋本良平と広井亮介、帝京からは塩沢佑太が選出された。
橋本は、その年の高校生ドラフトで阪神タイガースから3巡目指名を受け入団。7年間のプロ生活を送った。
その他、プロ入りこそ果たせなかったが、印象深い活躍を見せた選手も多い。
八重山商工を投打で引っ張った金城長靖に、駒大苫小牧の4番を張った本間篤史。そして高校時代52本塁打を記録した大砲・宇高幸治も印象深い選手だ。
甲子園には、節目節目に強烈なインパクトを放つ世代が現れるが、この2006年世代も大きな存在感を持った世代であることは間違いない。これからも色あせることなく、語り継がれるだろう。
(記事=栗崎 祐太朗)