DeNA齋藤俊介がプロ初先発 息の長い選手が多い成田高校OB
9月8日に行われた中日対DeNA(ナゴヤドーム)の一戦に齋藤俊介(DeNA)が先発した。
齋藤は2017年ドラフト4位で入団した2年目の右腕。ルーキーイヤーとなった昨シーズンは右肩の手術を受けており、一軍・二軍とも未登板に終わっている。復帰した今シーズンは一軍で中継ぎとして起用されていたが、ここにきて初めて先発の機会が巡ってきたのである。
ここまで中継ぎ起用がメインだったこともあり、「ショートスターター」的な役割かと思われた。しかし、5回1失点、被安打3、与四球0と先発の役割を果たし、中継ぎ陣へとバトンを繋ぐ好投。惜しくも白星とはならなかったが、今後の起用法に幅が広がったことは間違いない。
成田高校OBのNPB現役選手は3人
左:齋藤俊介 右:田宮裕涼
そんな齋藤は成田高校から立教大学を経てJXーENEOSへ入社。そこからプロ入りを果たした大卒社会人の即戦力候補である。プロ初勝利はまだ挙げられていないが、この調子ならそう遠くない未来に初勝利の機会は訪れそうだ。
そんな齋藤の出身校である成田高校出身のNPB現役選手は3人いる。
もっとも実績を残しているのが唐川侑己(ロッテ)だろう。高校時代から大阪桐蔭高校の中田翔(現・日本ハム)、仙台育英高校の佐藤由規(現・楽天)とともに「高校ビッグ3」として注目を浴びていた存在だった。2007年高校生ドラフト1巡目でロッテへと入団し1年目から一軍で活躍。怪我や不振で苦しんだ時期もあったが、ここまで245試合に登板し71勝を挙げている。
そしてもうひとりが、昨年のドラフトで日本ハムから6位で指名された捕手の田宮裕涼だ。高卒ルーキーということもあり、ここまでは一軍での出場経験はなく二軍で汗を流す日々が続いている。
過去を見ると、ドラフト制以後では桜井伸一(元・ヤクルト他)、岩舘学(元・巨人他)の名前があがる。いずれも大きな実績はなくレギュラー格という存在ではなかったものの、10年以上NPBでプレーした息の長い選手だった。
2年目の齋藤、そしてルーキーの田宮は先輩たちと同様に息長くNPBでプレーできるだろうか。今後の成長を見守りたい。
<成田高校OB>
※ドラフト制以後
桜井伸一(元・ヤクルト他)
岩舘学(元・巨人他)
唐川侑己(ロッテ)
齋藤俊介(DeNA)
田宮裕涼(日本ハム)
※数字は2019年9月8日終了時点
文=勝田聡