オリックス増井浩俊が150S、150Hを達成!その他の静岡高校OBは?
9月2日に行われたロッテ対オリックス(ZOZOマリン)の試合で増井浩俊(オリックス)が、ホールドを記録。藤川球児(阪神)以来、NPB史上2人目となる150セーブ、150ホールドを達成した。セーブやホールドの制定が遅かったこともあるが、セットアッパー、そしてクローザー双方での結果が必要となるだけに達成者は極めて少ない。
そんな増井は2009年ドラフト5位で東芝から日本ハムへ入団した。社会人出身のドラフト5位ということもあり、学生時代のことはあまり語られていない。
中継ぎながら最優秀防御率を獲得した赤堀元之氏
高校時代の堀内謙伍と鈴木将平
増井は静岡県の静岡高校出身だ。今夏までに春夏合わせて42回(春17回・夏25回)の甲子園出場もある名門校。しかし増井の在籍した2000年から2002年の3年間は、1度も甲子園への出場は叶わなかった。1999年夏、2003年夏と出場を果たしており巡り合わせが悪かったとしか言いようがない。
さて静岡高校のOBにはどのような選手がいるのだろうか。現役では増井の他に鈴木将平外野手(西武)、堀内謙伍捕手(楽天)がプレーしている。ともに将来を期待される存在ではあるが、現時点で大きな実績はない。
すでに引退しているOBでは近鉄プレーした赤堀元之(現・中日コーチ)の存在が光る。増井と同じく中継ぎで活躍し、最優秀救援投手のタイトルを5回獲得している名選手だ。また、1992年には中継ぎながら規定投球回に到達し、防御率1.80で最優秀防御率のタイトルを獲得したことでも知られている。
赤堀氏と同じく近鉄でキャリアをスタートさせ、その後オリックス、巨人などでもプレーした高木康成氏も同校出身者だ。
その他には昨年6月に亡くなった小田義人氏が有名だ。小田氏は同校を卒業後、早稲田大学へ進学し大昭和製紙を経てヤクルトへ入団。その他日本ハムなど合計4球団でプレー。タイトルの獲得こそないが、日本ハム時代の1975年に打率.319、16本塁打を記録している。
引退後はヤクルトのコーチを経てスカウトに転身。青木宣親や田中浩康氏、武内晋一氏らの獲得に携わっている。
記録を達成した増井はもちろん、鈴木そして堀内といった若い選手たちも名門・静岡OBとしてさらなる飛躍に期待したい。
文=勝田聡