「アップルパンチ」外崎修汰や種市篤暉は青森県2強「以外」の高校出身者
西武の外崎修汰が好調だ。8月の月間打率.337とチームを牽引するひとりとなっている。そんな外崎は本塁打を放った際に「アップルパンチ」と呼ばれることからもわかる通り、青森県の出身。その実家がりんご農園を営んでいることは、周知の事実となっている。
そんな青森県の高校といえば、八戸学院光星高校や青森山田高校が有名だろう。夏の甲子園出場回数も青森山田高校が11回、八戸学院光星高校が10回と2校がトップ2。近年は弘前学院聖愛高校も力をつけてきているが、やはりこの2校の存在は大きい。
また、現役で活躍しているNPBプレーヤーを見ると、青森山田高校は京田陽太(中日)や山崎晃大朗(ヤクルト)、木浪聖也(阪神)らがおり、八戸学院光星高校は坂本勇人(巨人)や田村龍弘(ロッテ)らが名を連ねている。
やはり、甲子園出場回数も多い両校だけに主力選手も多い。
外崎修汰や種市篤暉らに期待
高校時代の種市篤暉
しかし外崎はその両校ではなく、弘前実業高校の出身だ。外崎は弘前実業高校時代に甲子園出場はなく、プロ志望届も提出していない。大きな実績がないまま富士大学へと進学。4年間で力をつけ、プロ入りを果たしたのである。
この外崎のように青森山田高校、八戸学院光星高校以外から輩出されたNPBプレーヤーは他にもいる。
八戸工大一高の種市篤暉(ロッテ)である。種市も外崎同様に甲子園出場はない。ドラフト上位候補の金の卵としてではなかったが、素材型の逸材として2016年ドラフト6位でロッテへ指名され入団した。
2年目の昨シーズンに一軍デビューを果たすと、3年目の今シーズンは才能が開花。ここまで7勝2敗、防御率3.19と先発ローテーションを任される存在となった。来シーズンは、開幕ローテーション入りはもちろん、シーズンを通した活躍が求められることになりそうだ。
その他には藤田航生(西武/弘前工高校)、細川亨(ロッテ/青森北高校)、内山太嗣(ヤクルト育成/八戸工大一高)が青森山田高校、八戸学院光星高校以外の高校出身となっている。
青森県の高校は「2強」だけじゃない。そんな活躍を見せてくれることに期待したい。
※数字は2019年8月25日終了時点
文=勝田聡