初のベスト8進出を果たした履正社 OBには山田哲人やT-岡田ら
第101回全国高校野球選手権大会(以下、夏の甲子園)11日目、履正社高校(大阪)が高岡商業(三重)を破り、創部初のベスト8入りを果たした。その立役者のひとりがエースナンバーを背負った左腕・清水大成である。
初戦の霞ヶ浦高校(茨城)戦では6回途中5失点と打ち込まれたが、津田学園高校戦では9回3失点完投勝利。いまひとつだった制球も向上が見られ与四球の数が5から2へと減少。無駄な走者を出さなかったことが、好投の要因となっている。
その清水はプロも注目しており、プロ志望届を提出すれば候補となるのは間違いない存在。今回の甲子園でどこまで評価を上げることができるか楽しみだ。
そんな履正社高校OBはプロの世界でも多く活躍している。
OBには山田哲人やT-岡田ら
高校時代の寺島成輝と山田哲人
履正社高校OBといえばやはり、山田哲人(ヤクルト)だろう。前人未到となる3度のトリプルスリー(打率3割、30本塁打、30盗塁以上)を達成。本塁打王と盗塁王を同時に獲得するなど、球界を代表する選手である。
その他には2010年に本塁打王を獲得したT-岡田(オリックス)や「きんにくん」の愛称で知られる中山翔太(ヤクルト)、清宮幸太郎(日本ハム)と比較され続けてきた大砲候補の安田尚憲(ロッテ)と大砲候補が多い。
大砲候補ではないが、坂本誠志郎(阪神)、宮本丈(ヤクルト)と野手が多い。
投手ではベテランの岸田護(オリックス)と2016年ドラフト1位の寺島成輝(ヤクルト)のふたりだけ。岸田はこれまでの実績はあるものの、今シーズンは登板がない。寺島も期待されながら、ここまで一軍での実績はない。今シーズンは7月30日に一軍へ昇格。中継ぎとして3試合に登板したが、8月13日に登録を抹消されている。
このように同校OBは野手にビッグネームが多く、実際に結果を残しているのである。清水は投手としてプロの世界で結果を残すことができるだろうか。甲子園での登板、そしてその進路に注目したい。
【履正社高校OB】
※2019年シーズンNPB現役選手
<野手>
山田哲人(ヤクルト)
宮本丈(ヤクルト)
中山翔太(ヤクルト)
T-岡田(オリックス)
坂本誠志郎(阪神)
安田尚憲(ロッテ)
※数字は2019年8月16日終了時点
文=勝田聡
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