西勇輝が活躍中!三重県出身のNPB現役選手は誰がいる?
全国高校野球選手権大会(以下、夏の甲子園)第8日目。大会屈指の好投手・前佑囲斗を擁し初戦を勝ち上がった津田学園(三重)が履正社(大阪)に敗れた。
三重県代表は1999年から2008年まで、夏の甲子園において10大会連続で初戦敗退。2009年に三重が初戦を突破するも、翌年から再び4大会連続、初戦で姿を消している。
しかし、2014年に三重が準優勝を果たすと、2018年の三重白山を除き、すべて初戦を突破。着実に力をつけてきているといっていいだろう。そんな三重県出身のNPB現役選手は誰がいるのだろうか
中日・加藤匠馬、阪神・桑原謙太朗らが三重県出身
高校時代の田中法彦(広島)
2019年シーズン、NPBで現役としてプレーしている支配下登録選手は8人いる。そのうち投手は5人。菰野の西勇輝(阪神)と田中法彦(広島)、海星の高木勇人(西武)と稲生の谷元圭介(中日)、津田学園の桑原謙太朗(阪神)である。
西は昨シーズンオフにFAでオリックスから阪神へと移籍し、今シーズンも先発ローテーションとして奮闘中。5勝7敗と負け越しているものの、19試合中14度のクオリティー・スタート(6回以上、自責点3以下)を達成し、防御率3.04と投球内容は悪くない。西の後輩となる田中は今年がプロ1年目ということもあり、一軍登板はない。
チームメートの桑原はここ2年連続で中継ぎとして結果を残したが、今シーズンは7試合で防御率9.00。4月19日を最後に一軍での登板機会はない。
谷元は38試合で13ホールドをマークしているものの防御率5.22と苦しみ、7月31日に登録を抹消された。高木も一軍では2試合で防御率7.71と奮わない。
一方の野手は3人。三重の加藤匠馬(中日)、宇治山田商業の江川智晃(ソフトバンク)と中井大介(DeNA)だ。加藤は正捕手候補として期待されながら、確固たるレギュラーの座を奪うには至っていない。しかし、その強肩は魅力的。打撃面、守備面での向上で定位置確保を目指している。
中井は今シーズンからDeNAに移籍したばかり。途中出場、スタメン起用と様々な役割で56試合に出場し、打率.257とまずまずの数字。江川は7月20日に初昇格を果たしたが、8月9日に登録を抹消された。その間、11試合の出場で打率.333と結果は残した。
大阪府や神奈川県と比べると、どうしてもプロ入り人数は少なくなってしまう。これから先、県のレベルが上がってきたことをきっかけとし、プロ入りする選手は増えてくるのだろうか。プロ志望届を出す可能性の高い前に注目したい。
※数字は2019年8月15日終了時点
文=勝田聡
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