作新学院のエース・林勇成 お手本にしたい緩急を使い分けたピッチング
緩急を武器に戦っている林勇成(作新学院)
作新学院のエース・林勇成のピッチングが光っている。5回まで筑陽学園に1失点の好投。武器は緩急が効いたピッチングだ。
左腕のグラブを高く掲げ、軸足にしっかりと体重を乗せて、真上から振り下ろすオーバーハンド。常時130キロ中盤~135キロ前後だが、ストレートは角度があり、両サイドに投げ分けができている。そのストレートと110キロ台のカーブの落差が鋭い。浮き上がりながら落ちていく軌道を描き、次々と空振りを奪う。この使い分けが絶妙だった。今はスライダーや球速が速い縦系の変化球で勝負する投手が多い中、球速差のあるカーブで勝負する林の投球スタイルは新鮮さを感じる。
昨年から目に見えて球速が伸びたわけではないが、投球のバリエーションはかなり成長が見えている。