光る山梨学院のショート・小吹 悠人の好守備。その守備を作り上げた名伯楽は?
小吹 悠人(山梨学院)
8月10日、大会5日目、第2試合の山梨学院vs熊本工の一戦。緊迫した接戦が続いているが、その中で光るのは山梨学院の遊撃手・小吹 悠人の守備である。試合序盤から好守備を連発。三遊間、センターよりの打球に対しても軽快に処理し、さらにきわどいプレーでもアウトにできる強肩。1点目をとられてしまったが、レフトの頭を超えて長打になり、カットマンに入った小吹はキャッチャーへ鋭いバックホームを見せ、そして8回裏には1番田中が放ったセンター寄りの打球を横っ飛びで捕球し、アウトに決め、ファインプレーを決めた。
いわきボーイズ時代は投手で、130キロを超える速球を投げ込む投手として活躍したが、高校入学後から野手に転向。新チームから遊撃手の練習をするようになったが、現在の小吹の守備を作り上げたのは、昨年からコーチに就任した元横浜の部長・小倉清一郎氏の存在だ。当時、小吹の守備スキルは0に近い。何度も小倉氏から叱咤激励をされながらも作り上げてきた。
レギュラーを獲得した1年秋と比べると、かなり上達が見える。8番打者としてスタメン出場しているが、180センチ81キロと大型だけに打撃開眼すれば、一気に評価が上がる選手となるだろう。