2軍で奮闘を続ける板東湧梧 母校の雪辱を追い風に更なる躍進を
鳴門時代の板東湧梧
2軍で奮闘を続ける板東湧梧 母校の雪辱を追い風に更なる躍進を
8月9日に4日目を迎えた第101回全国高等学校野球野球選手権大会は、第1試合で鳴門と花巻東が対戦した。
2年連続13度目の出場となった鳴門は、1回表に二死満塁から6番・藤中壮太の走者一掃のタイムリーツーベースで3点を先制すると、その後も花巻東のエース・西舘勇陽などを攻めて着実に追加点を重ねた。最終的に鳴門打線は10得点を奪う猛攻を見せ、10対4で花巻東を下して2回戦進出を決めた。
鳴門と花巻東の戦いと言えば、6年前の第95回全国高等学校野球選手権記念大会の準々決勝で対戦したことが思い出される。
当時の鳴門のエースには、2018年のドラフト会議でソフトバンクホークスにドラフト4位で指名された板東湧梧がおり、対する花巻東にはカット打法で一世を風靡した千葉翔太がいた。
板東は序盤から粘りの投球で花巻東打線を無失点に抑えるが、そんな板東に対して千葉は執拗にカットを重ねて徐々に体力を奪っていく。球数を多く投げさせられた板東は、結局6回と8回に先頭打者の千葉を四球で歩かせたことが失点につながり、5失点で負け投手に。準々決勝で敗退して、高校野球生活を終えた。
あの激闘から6年、社会人野球の強豪・JR東日本を経て福岡ソフトバンクホークスに入団した板東は、現在ファームで奮闘中だ。
ウエスタン・リーグでは14試合に登板し、3勝3敗で防御率3.44を記録。52回3分の2を投げて四死球は10と、制球力に定評があり、未来のローテーション候補として大きな期待を寄せられている。
母校である鳴門は花巻東を撃破して、形としては6年前のリベンジを果たしたことになる。母校の雪辱を追い風に、板東もプロの舞台でさらなる成長を見せることが出来るか注目だ。
(※成績は2019年8月9日時点)