今年、スポーツ界でまことしやかに囁かれていた言葉がある。

 「2019年は連覇が止まる年」

 1月2日、3日に行われた箱根駅伝では、4連覇中だった青山学院大学が東海大学に敗れて5連覇を逃す結果となり、さらに同じ1月3日に行われたラグビー大学選手権準決勝でも、帝京大が天理大に敗れて10連覇を逃す結果となった。

 そしてその波は高校野球界にも及んだ。2018年に春夏連覇を達成した大阪桐蔭も、2019年は春夏共に甲子園出場を逃す結果となり、また千葉でも4年連続の甲子園出場を狙った木更津総合が準決勝で敗れた。

 だが、そんなスポーツ界の流れの中でも、ジンクスに屈することなく連続出場を継続させた高校もある。今回は、全国高等学校選手権大会への連続出場記録を伸ばした高校を見ていきたい。

聖光学院が前人未到の13連覇を達成


 ここまで第101回選手権大会への出場を決めている高校の中で、最も長い連続出場記録を打ち立てたのは福島県代表の聖光学院だ。13年連続の出場は、前人未到の記録である。
 今年は春の支部予選で福島商に敗れ、県内公式戦の連勝が49でストップし、続く県大会でも2回戦で敗退して東北大会出場を逃した。大会前の下馬評は決して高くなかったが、主将の清水正義を中心に夏にチームを仕上げ、13年連続の夏切符を掴んだ。

 また聖光学院に次ぐ記録となったのが、作新学院の9年連続出場だ。
 作新学院もまた聖光学院と同様に、春夏と優勝には届いておらず、県内のライバル校である佐野日大の後塵を拝してきた。3番で遊撃手を務める石井 巧主将を中心に、一戦一戦勝ち上がる中で勢いをつけて9連覇の重圧を跳ねのけた。

 そして、埼玉県の連覇最長記録である5連覇を達成したのが花咲徳栄だ。
 今大会は7試合全て2桁安打を記録し、計101安打92得点の猛打を見せつけの優勝となった。韮沢 雄也橋本 吏功井上 朋也と注目選手が並ぶ強力打線に甲子園でも注目だ。

 3校に共通しているのは、秋春と結果を残すことが出来なかったことだ。夏に向けてチームを仕上げ切る、指導の手腕と選手たちに流れる常勝の「血」の賜物であろう。
 指導者と選手が一体となったチーム力の高さに、甲子園でも注目だ。

文=栗崎 祐太朗