News

ヤクルト期待の大砲候補「右の濱田太貴」

2019.07.27

 7月23日のロッテ戦で左太もも裏を痛め登録を抹消されていた今宮健太(ソフトバンク)が、戦列に復帰した。なんと今宮は、復帰第1打席で4年連続となる2桁本塁打をマーク。その後の松田宣浩、デスパイネの3者連続本塁打の呼び水となった。

 そんな今宮は大分県の明豊高校出身だ。同校は別府大付属高校と明星高校が合併し、1999年4月に開校した比較的新しい学校である。今宮は明豊高となってから初めてのプロ野球選手でもあった。その後、なかなか支配下でプロ入りを果たすは現れなかったが、昨年のドラフトで初めて「後輩」ができた。

 ヤクルトに4位指名された濱田太貴である。

高卒1年目からファームで好成績

ヤクルト期待の大砲候補「右の濱田太貴」 | 高校野球ドットコム
高知時代の濱田太貴

 濱田は高卒ということもあり、ここまで一軍への昇格はなくファームで汗を流している。ファームでは64試合の出場で打率.285(172打数49安打)、6本塁打、27打点と高卒1年目としては上々の数字を残している。

 濱田は規定打席に到達しておらず、現時点で打撃ランキングには入らない。しかし、2年目の安田尚憲や大卒でドラフト2位のルーキー伊藤裕季也の数字を上回っているのは心強い。

 一方で外野を守っているが粗さがあり、現時点において一軍レベルにあるとはいいがたい。打撃を磨くのはもちろんだが、守備面でもスキルアップを果たさなければ一軍昇格はむずかしいだろう。

 とはいえ、これだけの打撃成績を残しているのは魅力的。ヤクルトは高卒2年目の村上宗隆、ルーキーの中山翔太といった長距離砲候補が、守備面の不安がありながらも一軍に昇格していった。濱田も結果を残すことで、道は拓けるだろう。

 ヤクルトは高卒の打者をタイプ問わず、主力へと成長させた実績がある。山田哲人川端慎吾畠山和洋中村悠平と2015年の優勝メンバーは生え抜き高卒組が主軸を務めていた。その後も村上が育ちつつあり、濱田も同様の期待がかかっている。

 左の村上、右の濱田と高卒の大砲コンビが一軍で結果を残す日を楽しみに待ちたい。

※数字は2019年7月28日終了時点

(記事・勝田 聡

ヤクルト期待の大砲候補「右の濱田太貴」 | 高校野球ドットコム関連記事はこちらから
濱田 太貴(明豊) 「相手投手に投げる球がない打者と思わせたい」
濱田 太貴(明豊)ミレニアム年代の主砲が語る「理詰めの長打論」

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.03.28

大阪桐蔭、大会NO.1右腕に封じ込まれ、準々決勝敗退!2失策が失点に響く

2024.03.28

中央学院が春夏通じて初4強入り、青森山田の木製バットコンビ猛打賞も届かず

2024.03.28

【センバツ準々決勝】4強決定!星稜が春初、健大高崎は12年ぶり、中央学院は春夏通じて初、報徳学園は2年連続

2024.03.28

健大高崎が「機動破壊」以来、12年ぶり4強、山梨学院は連覇の夢ならず

2024.03.28

星稜・戸田が2安打無四球完封で初4強、阿南光・吉岡はリリーフ好投も無念

2024.03.23

【春季東京大会】予選突破48校が出そろう! 都大会初戦で國學院久我山と共栄学園など好カード

2024.03.24

【神奈川】桐光学園、慶應義塾、横浜、東海大相模らが初戦白星<春季県大会地区予選の結果>

2024.03.23

【東京】日本学園、堀越などが都大会に進出<春季都大会1次予選>

2024.03.27

報徳学園が投打で常総学院に圧倒し、出場3大会連続の8強入り

2024.03.25

異例の「社会人野球→大学野球」を選んだ富士大の強打者・高山遼太郎 教員志望も「野球をやっているうちはプロを狙う!」父は広島スカウト

2024.03.08

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.03.17

【東京】帝京はコールド発進 東亜学園も44得点の快勝<春季都大会1次予選>

2024.03.11

立教大が卒業生の進路を発表!智弁和歌山出身のエースは三菱重工Eastへ、明石商出身のスラッガーは証券マンに!

2024.03.23

【春季東京大会】予選突破48校が出そろう! 都大会初戦で國學院久我山と共栄学園など好カード

2024.03.01

今年も強力な新人が続々入社!【社会人野球部新人一覧】