ペンの力で決勝進出!都立の星・小山台、初の夏甲子園まであと1勝
「ペンの野球」
都立小山台の野球班員たちは、自分たちの野球をそう表現する。
この日、2年連続で東東京大会決勝進出を決めた都立小山台。
昨夏は、惜しくも決勝で敗れたが、今年こそはと初の夏の甲子園出場を狙う。
その強さの原動力となっているのが、都立小山台の『日誌』だ。
都立小山台は定時制があるため、放課後は17時に完全下校。練習時間は僅か90分と短く、学校の校庭も4つの班活動で分割しているため、狭い環境の中で練習に打ち込む。
強豪私学校と比べても決して恵まれた環境とはいえないからこそ、彼らは、練習後に書く『日誌』を大事にしているのだ。
1日1ページ。30分~1時間かけて、毎日の振り返り、そしてチーム内で気付いたことを書いていく。
全国の多くの野球部が、野球ノートには、自分のその日の振り返りを綴ることに対して、都立小山台の場合、書かれている内容の大半が、チームに対してのことだ。
今日は誰のプレーが良かっただとか、練習試合の結果をふまえたチームへの叱咤激励。今、自分がチームに対して考えていること。
決して表面的な言葉ではなく、心のうちの熱い記述が1ページ、多い時には2ページ以上、びっしりと書かれている。
それだけ、毎日気付き、感じることができる感性が、都立小山台の野球班員には備わっている。
明日の決勝の大一番。
ノートの前で、苦しみながら、もがきながらも、毎日書き続けてきた“ペンの力”で、夏の甲子園の扉をこじ開けたい。
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