日大三苦しみながらも初戦突破!廣澤優、井上広輝の好リリーフで逃げ切る!
日大三の強力2枚看板 廣澤優、井上広輝の好リリーフで苦しい初戦を制する!
日大三の強力2枚看板 井上広輝 廣澤優
7月15日、昨夏甲子園ベスト4の日大三が初戦を迎えた。桐朋に7回まで1対1と苦戦を強いられたが、7回裏に2点を勝ち越し、さらに8回裏にも1点を追加。4対1で逃げ切った。
日大三の小倉監督は苦い表情で「打てなかったですね。投手は頑張ってくれたのですが、打って取れた点数が少なかったですね…」
桐朋の135キロ右腕・原陸人の前に苦しみ、なかなか点が奪えない。そんな雰囲気の中、好投を見せたのが廣澤優、井上広輝の強力な2本柱である。
小倉監督は2人の投手起用についてこう語る。
「2人については嫌な雰囲気になった時点で起用することを話していました。打てなくて、拮抗した試合で打たれた時点で投げさせると、なかなか返せない。そのため、点が取られる前に登板することを決めさせました」
その起用は正しかった。廣澤は0対0のままで迎えた4回表に登板。この日の廣澤は非常に安定していた。去年のようにリリースポイントが乱れて、制球を乱すことはほとんどなく。縦振りの投球フォームから平均球速138.94キロ・最速145キロのストレート、120キロ前半のスライダー、フォークを器用に投げ分け、昨年より成長した姿を見せている。
そして5回裏、廣澤自身が先制適時打を放ち、投打で活躍。しかし6回表、同点打を浴び、7回表、二死から四球を出したところで井上が登板する。
井上は三振に締めると、8回表も二死満塁のピンチをストレートでしのぐ。井上は平均球速141.4キロ・最速146キロのストレート、120キロ後半のスライダー、チェンジアップを中心としたコンビネーションで2.1回を投げて4奪三振の快投で、チームの勝利に導いた。
勝利に導いたエースの投球について小倉監督は「まずまずですね。去年の夏はあまり投げられなかったのですが、今年はしっかりと投げられるので、こういう場面で投げられた」
今年は万全の状態で臨めている。ただ、初戦から厳しい場面での起用は投手の負担も大きくなる。小倉監督の言葉の通り、2連覇のカギは打線の奮起だ。
(取材・河嶋 宗一)
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