血行障害からの復活を期す藤嶋健人
7月も中盤に入り、各地で全国高校野球選手権大会の地方大会が始まった。数週間に渡り、日本全国49地区で阪神甲子園球場を目指す熱い戦いが繰り広げられることになる。
そんななか、愛知県大会では波乱が起こった。春の選抜高校野球で王者となった東邦高校が、2回戦で星城高校にコールド負けを喫したのである。
「二刀流」として注目を浴びていた石川昂弥は背番号「5」を背負い、「3番・投手」で試合に出場。しかし、本調子ではなかったのか7回9失点と打ち込まれノックアウト、試合も3対10でコールド負けとなり春夏連覇の夢は潰えてしまった。
甲子園への道が絶たれた石川はプロ志望を表明。次のステージでの活躍に期待したい。
藤嶋健人は今季初登板で危険球退場
東邦高校出身の藤嶋健人
さて、石川の先輩にあたる東邦高校OBのプロ野球選手は誰がいるのだろうか。現役選手では丸山泰資、藤嶋健人(ともに中日)、関根大気(DeNA)の3人。育成まで含めると石田健人マルク(中日)を含め4人となる。今シーズンは各選手とも一軍での実績はない。
そんななか、注目したいのが藤嶋である。今年は春季キャンプで一軍メンバー入りを果たしていたが、血行障害によりキャンプ入りを見合わせた。その後手術、リハビリを経て6月16日に二軍戦でようやく実戦復帰。その後2試合に登板し、7月5日には一軍への昇格を勝ち取った。
7月9日の広島戦で一軍初登板では中継ぎでマウンドに登ったが、頭部死球により危険球退場となってしまった。この日の藤嶋は0.1回を被安打1、与四死球2の内容に終わっている。それ以降の登板はないが、登録は抹消されておらず後半戦も同じく中継ぎで起用される見込みだ。
母校の春夏連覇の夢は途絶えてしまったが、自身の今シーズンはまだ始まったばかり。チームを上位へ浮上させるためにも中継ぎとして結果を残したい。
<東邦高校OB今シーズン成績>
※支配下登録のみ
藤嶋健人(中日)
1試合/0勝0敗/0.1回/奪三振1/与四球1/防御率0.00
丸山泰資(中日)
一軍登板なし
関根大気(DeNA)
16試合/打率.000(12打数0安打)/本塁打0/打点0
※数字は2019年7月14日終了時点
(記事・勝田 聡)
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