山田大樹が移籍後初勝利! 母校のつくば秀英高校は県内2番のOBを誇る
7月8日に行われたヤクルト対DeNA(神宮球場)の試合で山田大樹(ヤクルト)が2年ぶりとなる白星を飾った。山田は2017年にソフトバンクを自由契約となり、そのオフにヤクルトへと入団。昨シーズンは白星をあげることはできなかった。今回が、ヤクルト移籍後の初勝利でもあった。
そんな山田は茨城県のつくば秀英高校から2006年育成ドラフト1巡目でソフトバンクに入団したプロ13年目。そう、田中将大(ヤンキース)や前田健太(ドジャース)、坂本勇人(巨人)と同じ1988年生まれ世代(1988年4月2日〜1989年4月1日生)なのである。
設立24年で7人のプロ野球選手を輩出
つくば秀英高校時代の長井良太
高校時代から全国大会で脚光を浴びていた田中らとは違い、山田は全国大会への出場はない。また、同校は1995年に設立された比較的新しい学校でもあり、お世辞にも名門校とは呼べなかった。
しかし、山田が初めてのプロ入りを果たすと、それ以降は続々とプロ野球選手が誕生する。2010年には塚原頌平(オリックス4位)が初めて支配下ドラフトで指名されると、明治大、東芝を経由して江柄子裕樹(巨人6位)が2011年にプロ入りを果たす。
2015年には野沢佑斗(ソフトバンク育成1位)、そして2016年には同校から白鴎大に進んだ大山悠輔(阪神1位)、中塚駿太(西武2位)のふたりが上位指名でプロへと進む。さらに2016年には長井良太が広島から5位指名を受け高卒でプロ入りを果たした。
これまでに7人(育成含む)のプロ入り選手を輩出しているのである。茨城県の高校で見ると、これは常総学院高校の9人に次ぐ数字。設立から24年の学校が、である。
もちろん、それには選手の活躍だけでなく、指導者の影響、学校側の姿勢など様々な要因が絡み合う。しかし、現在は無名校でも四半世紀経たないうちに多くのプロ野球選手をOBにもつなる可能性を秘めていることがわかるだろう。
もしかしたら現在の無名校が、10年後に多くのプロ野球選手を輩出しているかもしれない。
(記事・勝田 聡)
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