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大阪桐蔭が求めるのは「勝ってまとまる」ではなく、「勝って必然の団結力」

2019.07.06

大阪桐蔭が求めるのは「勝ってまとまる」ではなく、「勝って必然の団結力」 | 高校野球ドットコム
左:中野波来主将 右:西野力矢

大阪桐蔭が求めるのは「勝ってまとまる」ではなく、「勝って必然の団結力」

 2019年7月6日、第101回大阪大会が開幕。11時から開会式が開催された。大阪桐蔭は5月から6月にかけて40日間の強化練習を行い、その間、計8試合の招待試合を戦いチーム力を高めてきた。

「一番は連戦の練習になったことが大きいと思います。良いものも課題も見つかった招待試合でしたので、それをよい方向に夏につなげていけるよう、練習を行ってきました」

 そう話すのは中野波来主将だ。今年のチームが求めてきたのは接戦の強さ、粘り強さだ。それを強化練習、招待試合ではテーマにしてきた。
「接戦の強さというのは目に見えない強さだと思いますし、そこを求めて練習をしてきました。接戦をものにできない試合もありましたが、夏に近づくにつれて接戦を制する試合もありましたので、自信にしています」

 選手同士のミーティングを何度も繰り返し、自身の野球ノートでは「自分のためというより、チームのために書いてきました」と語るように、チームの課題、3学年ことを多く記述した。すべては部員62名の結束を固めるためだ。団結力を高めるために中野自ら1年生の意見を聞き、学年ごとのコミュニケーションを怠らなかった。目指すはまとまり100パーセントで夏に臨むことだ

 「これは西谷先生が仰っていたことなんですけど、勝つことができれば自然とまとまると思うんですけど、まとまって勝つチームを作ることを目指してきました」

 つまり勝って必然と呼べるほどのチーム力を持ったチームに育て上げることだ。それこそがどんなことがあってもぶれない強いチーム像である。また2年生スラッガー・西野力矢はチームのためにどの方向にもヒットが打てることを心掛け、招待試合でも快打を連発。また、6月の智辯和歌山との練習試合では左腕投手から本塁打を放つなど、状態は上がっている。

 15日、東淀川との初戦を迎える大阪桐蔭。この夏もさすが大阪桐蔭と呼べる土壇場の強さを見せていきたい。

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■開催期間:2019年7月6~7月28日(予定)
2019年 第101回 全国高等学校野球選手権 大阪大会(三回戦まで)
■組み合わせ表【2019年 第101回全国高等学校野球選手権大会大阪大会】
■展望コラム【令和最初の大阪大会は3回戦が最も盛り上がる!今から見逃せない要注目のブロック!】

◇6日の試合

第101回全国高等学校野球選手権 大阪大会
1回戦 花園    15  -  1    阿倍野 京セラドーム大阪(大阪ドーム) 応援メッセージ


この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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