茂木栄五郎、鈴木大地、若林晃弘…躍動する桐蔭学園高校のOBたち
神奈川県における強豪校のひとつである桐蔭学園高校。今春の選抜高校野球大会にも出場していた。また数多くのOBがプロ野球の世界でも活躍をしている。
もっとも知名度が高いのは高橋由伸(前巨人監督)だろう。1年時からレギュラーを掴むと、2度の甲子園出場を果たす。同校を卒業後は慶應義塾大学へと進学。東京六大学野球では4年間で23本塁打を放ち、歴代最多本塁打記録を樹立した。この記録は現在も破られていない。
1997年のドラフトで巨人を逆指名し入団。故障と戦いながら、2015年まで巨人一筋でプレーし続けた。その功績は改めて語るまでもないだろう。現役引退後の2016年からは3年間に渡り監督も務めている。
茂木栄五郎が打率3割超え
茂木栄五郎(楽天)
現役選手では茂木栄五郎(楽天)と鈴木大地(ロッテ)のふたりがチームで結果を残している。高橋以降の桐蔭学園高校OBを引っ張っている存在と言っても過言ではない。
今シーズンの茂木は田中和基の故障離脱もあり、リードオフマンとして定着。打率も3割を越えており頼もしい存在だ。一方、鈴木は開幕スタメンこそ外れたものの、その後は一塁や指名打者として試合に出場。チームリーダーらしいプレーを見せている。
そして若林晃弘(巨人)も忘れてはいけない。同校を卒業後は法政大、JXーENEOSを経て2017年ドラフト6位で巨人に入団。昨シーズンは17試合に出場するも打率.056(18打数1安打)と結果を残すことができなかった。
しかし、今年は6月6日の楽天戦で今季初スタメンを勝ち取ると、2安打1打点の活躍。同級生でもある茂木とようやく同じ舞台で結果を残すことができた。プロでの実績はまだまだ茂木のほうが上ではあることは紛れもない事実ではある。しかし、この日の結果をきっかけとし、一軍定着からレギュラーを掴み取ることに期待がかかる。
その他にも井領雅貴(中日)、齊藤大将、山野辺翔(ともに西武)といったOBもそれぞれのチームで活躍している。
神奈川県の高校では横浜高校、東海大相模高校に注目が集まってしまう。しかし、桐蔭学園高校にも有力な選手は多くいるのである。茂木や鈴木といった選手たちを中心とする同校OBたちにも注目していきたい。
【桐蔭学園高校OB】
※2019年シーズン現役選手
鈴木大地(ロッテ)
井領雅貴(中日)
茂木栄五郎(楽天)
齊藤大将(西武)
若林晃弘(巨人)
山野辺翔(西武)
※数字は2019年6月6日終了時点
文=勝田聡