2010年に香川県高校野球を全国レベルに引き上げるべく香川県教育委員会の協力を得てスタートした「香川県高等学校野球連盟招待試合」。記念すべき10年目となる今年の春は先のセンバツにも出場した名門・横浜(神奈川)をはじめて招待。

 6月8日(土)の大会第1日は第1試合で春の県大会優勝の四学大香川西、第2試合では同大会準優勝の尽誠学園横浜に挑んだ。

 結果は9対3、14対0と横浜が連勝で貫録を見せる中、輝きを見せたのは横浜自慢の侍ジャパンU-18一次候補左腕コンビであった。
 まず第1試合で先発した最速153キロ・及川 雅貴(3年)は7回表一死一塁から「3ボールにしてしまったことがよくなかった」と自身も反省の2ランを浴びて計3点を失ったものの、「今日はストレートの指のかかりがよかったし、高めを意識して投げることができた」と本人も振り返ったように、最速147キロを4回出し、5回を除き全イニングで145キロ以上を計13回マークする内容で7回102球4安打8奪三振2四球にまとめ、打席でも2回裏に高校初となるバックスクリーン左へのソロアーチも放っている。

 また、第2試合で先発した松本 隆之介(2年)も「侍ジャパンU-18合宿で佐々木(朗希・大船渡<岩手>3年)さんから教わった体幹トレーニングで最近は軸ができるようになったし、今はボールの質をあげようとしている」成果を示す自己最速タイ147キロを2度マークしての7回107球4安打8奪三振2四球無失点。2番・内海 貴斗(3年主将・二塁手)の高校初となる2打席連発・高校通算19号を含む13安打14得点への流れを引き出した。

 横浜・平田 徹監督も「球速に関しては問題視していないが、及川は力みもなく気負いもなくスピンがかかったボールを1球1球投げられていたし、松本も初回のピンチを切り抜けた後に尽誠学園の強打線を相手にゲームを作れたし、力みのないボールが投げられた」と高く評価した147キロコンビの香川でのパフォーマンス。

 この日、第101回全国高等学校野球選手権神奈川大会の組み合わせも決まり「大会4連覇はもちろん、日本一を狙う」(内海)横浜のチーム構築はいよいよラストスパートへと入っていく。

取材=寺下 友徳