佐々木朗希に湧く岩手県 NPBでは同県出身の阿部寿樹がブレイク

印刷する このエントリーをはてなブックマークに追加   
2019.05.16

 岩手県の高校野球が盛り上がっている。それは、大船渡高校の佐々木 朗希の影響によるものだ。すでに160キロを超えるストレートを投げており、打撃面でも優秀。プロ志望届を出せば、ドラフト1位で指名されることが確実な存在である。

 練習試合にも多くのスカウトや報道陣、そしてファンが佐々木を見にやってきている。現時点でどのような進路へと進むかはわからないが、才能が開花したときの佐々木が非常に楽しみな存在であることは間違いない。

 プロ野球の世界でも同じように岩手県の高校出身の選手が、注目を浴びつつある。中日の阿部 寿樹である。

阿部寿樹が打撃好調でレギュラーに



Honda時代の阿部寿樹

 球界を代表する選手である菅野 智之丸 佳浩(ともに巨人)、中田 翔(日本ハム)らと同じ1989年の阿部は今年の12月に30歳となる。

 阿部は岩手県一関一高校出身。高校時代に甲子園出場経験はなく、同校を卒業後に明治大、Hondaを経て2015年ドラフト5位で中日へと入団する。

 昨シーズンまでの3年間で目立った成績を残すことができず、年齢的にも崖っぷちで今シーズンを迎えていた。

 そんな逆境の中、阿部はすでにキャリアハイとなる27試合に出場し打率.323(93打数30安打)をマーク。二塁のポジションを手中に収めつつある。中日の二塁は長年、荒木雅博(現・中日コーチ)が君臨していたが、ここ数年はレギュラーを固定できずに泣き所となっていたポジション。

 与田剛監督はその泣き所に阿部を抜擢し、それまで二塁での出場が多かった高橋 周平を三塁で固定した。その高橋も打率は3割を超えており、まさに起用が的中している。

 もちろん、これまでの実績がない阿部は現時点でレギュラーが確約されているわけではない。日々の試合がまさに勝負なのある。また、1年間を通して試合に出場したことがないだけに、これから先は本人にとっても未知の領域となる。コンディションの調整を行いながら、シーズンを通して戦うことができるだろうか。

 岩手県出身者は現役高校生の佐々木や、花巻東高校OBの大谷 翔平(エンゼルス)や菊池 雄星(マリナーズ)だけじゃない。そう思わせてくれる活躍を続けた時、中日はきっと上位争いに顔を出しているはずだ。

※成績は5月15日現在

文=勝田 聡

【関連記事】
第950回 佐々木、奥川、西らの世界クラスのU18投手陣「9名」を徹底紹介!【大会展望・総括コラム】
花巻東OB・菊池雄星が駆け抜けた、エースの責任を背負った最後の夏 【ニュース - 高校野球関連】
160キロの豪速球と共に終わった佐々木朗希の夏を振り返る 【ニュース - コラム】
第45回 記録と記憶を残した佐々木朗希が駆け抜けた大船渡での最後の夏【101回大会特集】
第950回 佐々木朗希、奥川恭伸ら超注目投手など9名をピックアップ!高校野球ドットコムが選ぶU-18代表【投手編】【大会展望・総括コラム】
第221回 2019年 佐々木朗希や赤坂諒など地方大会でキラリと光ったドラフト候補15名の投手たち【ドラフト特集コラム】
第6回 決勝戦で登板回避の佐々木朗希 監督が語ったその理由【101回大会特集】
花巻東vs大船渡【岩手県 2019年夏の大会 第101回選手権岩手大会】
大船渡vs一関工【岩手県 2019年夏の大会 第101回選手権岩手大会】
第839回 九州に現れた本格派右腕・浅田将汰(有明)の思考を読み解く!【前編】 【2018年インタビュー】
第628回 徳島インディゴソックス・大藏 彰人投手(中日ドラゴンズ育成1位指名)挫折を越え、野球愛を叫び、開けた「NPB」の扉 【2017年インタビュー】
第553回 中日ドラゴンズ 荒木 雅博選手(熊本工出身)「理想となるグラブの作り方」【前編】 【2017年インタビュー】
東日本国際大昌平vs大船渡東【2017年春の大会 第64回(平成29年度春季)東北地区高等学校野球大会】
第466回 柳 裕也投手(横浜-明治大)「横浜高時代に取り組んだ猛練習漬けのトレーニング」・前編 【2016年インタビュー】
第401回 中日ドラゴンズ 荒木 雅博選手【後編】「練習では緊張して、試合では気楽に小技を決めよう」 【2016年インタビュー】
盛岡大付vs大船渡東【岩手県 2011年夏の大会 第93回岩手大会】
阿部 寿樹(一関一) 【選手名鑑】
佐々木 朗希(大船渡) 【選手名鑑】
大船渡 【高校別データ】

コメントを投稿する

次の記事:
県大会出場へ、桐光学園辛勝!横浜、桐蔭学園は完勝!【秋季神奈川県大会地区予選】
最新ニューストップに戻る サイトトップに戻る