三森大貴が初スタメンで猛打賞! 好調な青森山田高校OBたち
昨シーズンの日本一であるソフトバンクは故障者が続出している。野手陣では柳田悠岐、中村晃、ユリスベル・グラシアルと主力3人が不在。また控えでも福田秀平、長谷川勇也……。投手陣ではサファテ、岩嵜翔、和田毅といった面々が離脱中。投打ともに状況は苦しい。
しかし、4月24日終了時点で12勝9敗2分で首位楽天から1.5ゲーム差の2位となっており、悲観するほど順位は悪くない。それは、抜擢された選手たちがしっかりと結果を残しているからだ。
京田陽太、木浪聖也らも結果
青森山田高校時代の三森大貴
4月21日のオリックス戦では一軍初スタメンとなった三森大貴が3安打猛打賞。いきなり結果を残してみせた。三森は2016年ドラフト4位で青森山田高校からソフトバンクへ入団した俊足巧打が売りの若武者である。昨シーズンまで一軍での出場はなかったが、故障者が続出したことで巡ってきたチャンスをしっかりとものにした。
さて、今シーズンは三森と同じ青森山田高校出身の選手が目立っている。中日の京田陽太もそのひとり。
日本大学を経て2016年ドラフト2位で中日へ入団した京田は、ルーキーイヤーに新人王を受賞。昨シーズンも全143試合に出場し正遊撃手としてチームを引っ張ってきたが、与田剛監督体制となった今シーズンはまさかの開幕スタメン落ちとなってしまう。
しかし、3試合目にスタメンを掴むと、そこからは課題だった打撃面でも好調。打率.311(88打数26安打)、2本塁打、10打点、4盗塁と結果を残している。内野の要でもある遊撃手を打てる選手で固定できるのはチームにとって大きい。7年ぶりとなるAクラス奪取へ向け、キーマンとなりそうだ。
そして、阪神の木浪聖也。京田とは同じ1994年生まれの同級生でもある。同校を卒業後は亜細亜大、Hondaを経て昨年のドラフト3位で阪神に入団。ルーキーながら開幕オーダーに名を連ねた。不振もあり一時的にスタメン落ちも味わったが、すぐに復帰。遊撃手、一塁手と複数のポジションで起用されながら必死に戦っている。
投手ではオリックスの吉田一将が8試合で5ホールドと、勝ちパターンの一角として機能している。すでに6年目となり、これまでの実績もある。吉田一に関しては変わらぬ活躍といったところだろう。
一方、山崎晃大朗(ヤクルト)、西村凌(オリックス)といったその他の同校OBは元気がない。三森、京田、木浪、そして吉田一らに負けない活躍に期待がかかる。
※数字は2019年4月24日終了時点
文=勝田聡