「平成」初は東邦高校が制覇!「令和」初の甲子園制覇どこになる?
4月1日、平成の次の元号が「令和」と発表された。高校野球においては、今夏に行われる全国高校野球選手権大会(以下、夏の甲子園)が令和となってからはじめての全国大会となる。また、東邦の優勝で終わった選抜高校野球大会(以下春の選抜)が平成最後の甲子園である。
新元号初となる夏の甲子園覇者はどの学校となるのか注目が集まる。さて。直近の改元であった平成最初の甲子園ではどのような大会だったのだろうか。少し振り返ってみたい。
平成初の春は東邦高校、夏は帝京高校!が初の全国制覇
平成初の春を制したのは東邦高校 夏を制したのは帝京高校
平成となって最初の全国大会は1989年春の選抜だった。入場曲は光GENJIの『パラダイス銀河』。入場曲からも時代を感じさせてくれる。この大会で優勝を果たしたのは、東邦高校だった。決勝の相手は元木大介、種田仁を擁する上宮高校。白熱した決勝戦は延長10回裏、上宮高校の守備の乱れを突いた東邦高校が48年ぶり4度目の優勝を飾っている。
東邦高校のエースは中日、広島で活躍した山田喜久夫。現役引退後はわらび餅屋を営んでおり人気を博している。
夏の甲子園は帝京高校と仙台育英高校が決勝を争っている。帝京高校には吉岡雄二、仙台育英高校には大越基と後のプロ野球選手も出場。
試合は春の選抜同様に試合は延長戦へ突入する。両チーム無得点で迎えた帝京高校が10回表に2点を奪い、初優勝を飾った大会だった。吉岡は延長10回完封勝ち、大越は10回2失点と両投手が好投している。
その他には谷佳知(尽誠学園高校→オリックス)駒大苫小牧高校を率いて一時代を築いた香田誉士史監督(佐賀商業高校)といった面々が出場を果たしていた。
あたりまえのことではあるが、30年前の大会ということもありプロ入りを果たした選手は全員が現役を引退している。
今年の夏、令和初となる夏の甲子園ではどの高校が頂点に立つのだろうか。歴史に残る大会に今から注目が集まる。
文=勝田聡