魅了した!富岡西の「ノーサイン野球」を相手はどう感じたのか!?
今日の話題は、第91回選抜高等学校野球大会第3試合です。
東海チャンピオンの東邦を苦しめた富岡西。出場が決まってから、様々なところでニュースになっていたノーサイン野球は、[stadium]甲子園[/stadium]でも見ている人を魅了しました。
逆に対戦した東邦サイドの心境はどうだったのでしょうか?
相手ベンチを見て、駆け引きをすることが多いポジションでもある、捕手の成沢巧馬選手に、話を聞きました。
「相手のノーサイン(野球)は正直、やりにくかったです。こういうタイプのチームとは初めての対戦でした。いつもなら、相手ベンチの監督のサインを見るが、今日は(打者と走者で)アイコンタクトをしていると思ったので、そのタイミングがいつなのか、気をつかいました。打者の仕草や目線を見るようにして、何をしてくるのか考えました」。
監督からのサインが送られて、作戦(戦術)が実行されることになれていることを頭に入れると、今回の成沢選手のコメントも理解できるのではないでしょうか。
ちなみに、富岡西の小川浩監督もエンドランが決まった場面などや他の場面などを質問されて、「どういう意図だったのかは後で聞いてみないと」と答えるほどで、選手間での意思疎通がこのチームの野球の根になっているのがよくわかります。取材を進めると、実はアイコンタクトもそれほどかわしていないということもわかりました。
東邦サイドの視点になってみると、相手の監督ですらわからない作戦を、読むのは相当難しいと思います。
富岡西を見ていて、野球の新たな魅力を教えてもらったようでもありました。
さて、今日も試合に臨む審判員の方、そして第1試合開始前恒例となった始球式の方を紹介していきます。
今日からは派遣審判員は三塁の塁審を担当しています。
(文=松倉雄太)