3月も半ばとなり、全国各地でオープン戦が行わるようになった。それにともない開幕投手も各球団で発表されている。そんななか、ロッテの井口資仁監督は開幕投手(石川歩)だけでなく、開幕4番も報道陣へと発表した。栄誉ある4番に任命されたのは、昨季24本塁打を放ちブレイクした「アジャ」こと井上 晴哉だ。

今季は自身初の30本塁打へ


 井上は崇徳高校から中央大学、日本生命を経て2013年ドラフト5位でロッテへと入団した。社会人出身の長距離砲として期待されるも、ルーキーイヤーから2017年までの4年間で放った本塁打はわずか4本。しかし、昨季は初めて規定打席に到達し打率.292(476打数139安打)、24本塁打、99打点と結果を残している。

 その井上は菅野 智之丸 佳浩(ともに巨人)、菊池涼介(広島)らと同じ1989年生まれ世代(1989年4月2日から1990年4月1日生まれ)である。

 1989年世代の高校時代は大阪桐蔭高校の中田 翔(日本ハム)、仙台育英高校の佐藤 由規(楽天/登録名・由規)、成田高校の唐川 侑己(ロッテ)がビッグ3として世代を牽引。2007年の高校生ドラフトでも3人が1位指名を独占し、世間を賑わせた。その他には岩嵜翔、中村 晃(ともにソフトバンク)、伊藤 光(DeNA)も高卒でプロ入りを果たし現在はチームの中心選手として活躍している。

 大卒組では前述の菅野に菊池、それ以外にも野村 祐輔(広島)や鈴木 大地(ロッテ)、島内宏明(楽天)らが主力としてチームを牽引している。

 そして井上と同じ社会人組では小林誠司(巨人)、田中 広輔(広島)、三上朋也(DeNA)、吉田一将(オリックス)らがプロ入り後すぐに頭角を現した。

 このように1989年世代は高卒組、大卒組、社会人組と入団経路にかかわらず、多くの活躍者を輩出していることがよくわかる。

 井上は他の選手たちと比べると開花するまでに少し時間がかかったかもしれない。しかし、現在29歳とまだ若い。ここからの活躍次第では世代を牽引する存在となってもおかしくない。今季から本拠地・ZOZOマリンスタジアムは改修され「狭く」なった。長距離砲の井上にとっては朗報となる。自身初の30本塁打はもちろん、本塁打王を目指し開幕4番からシーズンを走り抜きたい。

(記事=勝田 聡)