新入生・矢澤宏太(日体大)は二刀流!投手で140キロ後半、打者でも逆方向へフェンス際!
山梨学院戦でマウンドに上がった矢澤宏太(日体大)藤嶺藤沢出身
逸材揃いの今年の日体大の新1年生だが、その中でも飛び抜けた逸材が藤嶺藤沢出身の矢澤宏太だ。昨年は最速149キロ左腕としてドラフト候補として注目を浴びた矢澤だが、昨夏は思うようなピッチングができず、計3試合登板で12失点と芳しくない数字。プロ志望届けを提出したものの、指名漏れとなり、日体大で鍛えなおすこととなった。
日体大では古城監督の方針から二刀流としてプレーすることとなっている。
50メートル5秒8の俊足ぶりを早くも発揮しており、古城監督は「試合前のダッシュでは、スタートした途端、他の選手と比べて頭1つ違う」と脚力を絶賛。ある試合では、ランナー一塁から長打の打球であっさりと本塁に生還し、サヨナラ劇を演出した場面もあったという。
打撃では「上半身が強い」と古城監督が語るように、矢澤は体幹部分を鋭く旋回させて強く振れるのが持ち味で、木製バットに代わっても強い打球を飛ばせる。上武大とのオープン戦でもフェンス際まで飛ばすことができる。
山梨学院とのオープン戦で登板した矢澤は格の違いを見せる。真っ向から振り下ろすオーバーハンドから常時140キロ~143キロの速球は手元でも伸びる。日体大のスピードガンでは147キロを計測し、山梨学院の吉田監督も「本当に速かったですね!」と唸るほど。4番・野村健太も「今まで見たことがない速い球でした」と驚きを隠せない様子だった。
速球だけではなく、130キロ前後のスライダーを低めに集め、3イニング、無安打、5三振と好投を見せた。
長い歴史で見ても日体大でこれほどの左腕が入ったのはかなり稀なことだろう。野手としての能力も素晴らしく、1人の野球選手として特別な存在感を発揮している矢澤。
この4年間でどんな進化をたどるのか、見逃せない選手だ。