横浜高校から松坂、筒香に続くスターは生まれるか?
プロ野球はオープン戦が始まり、シーズン開幕まで1ヶ月を切った。ここからはベテラン勢も実戦に登場し、キャンプ中に成果を出した若手と競争を行うことになる。
そのなかで注目を浴びているひとりが、日本ハムの淺間大基だ。今シーズンが5年目となる淺間だが、本来は外野手。このオフにブランドン・レアード(現・ロッテ)が退団したことで、三塁の練習もこなしながらレギュラーの座を狙っているのである。
さっそく、2月26日に行われたヤクルトとの練習試合では先頭打者本塁打を放ち、開幕一軍、そしてスタメンへ強烈なデモンストレーションを行ったばかり。栗山英樹監督の評価も高く、有力なレギュラー候補となった。
柳裕也や渡辺佳明らがアピール
高校時代の渡辺 佳明(楽天)と柳 裕也(中日)
さて、その淺間の出身校は言わずとしれた横浜高校である。今さら説明するまでもないが、現役選手を見渡すと松坂大輔(中日)、筒香嘉智(DeNA)といった日本を代表するビッグネームがズラリと並んでいる。
しかし、その他では日本ハムの近藤健介(2011年4位)をのぞき、プロ野球界で話題となる選手は多くない。横浜高出身ということでドラフト時の注目は高いものの、期待されたほどの成果がでていないのである。その他のレギュラー格としては福田永将(中日)くらい。
しかし、今年は一味違いそう。淺間がレギュラー奪取に迫っているだけでなく、柳裕也(中日)もオープン戦で5回2失点とまずまずの投球。ローテーション入りへ大きく前進した。
ルーキーの渡辺佳明(楽天)も大学通算0本塁打ながら、練習試合では本塁打を放った。オープン戦では二塁、三塁、遊撃と複数のポジションで起用されており、ユーティリティーとして開幕一軍を手繰りよせようとしている。
高校時代の万波 中正(DeNA)
また高濱卓也(ロッテ)もすでに実戦で3本塁打を放った。左の「代打の切り札」としての居場所を確立させようとしている。人的補償でロッテへ移籍してから9年目にして開花の兆しが見えてきた。
その他にも藤平尚真(楽天)や増田珠(ソフトバンク)、万波中正(日本ハム)など、これからの選手も控えている。彼らには松坂や筒香といった先輩たちに並び、そして超える成績を残すことに期待したい。
(記事=勝田聡)