ハンディーを上回って甲子園で暴れる!札幌大谷・船尾隆広監督が語るプラン!
明治神宮大会で優勝後にインタビューを受ける船尾隆広監督
ハンディーを上回って甲子園で暴れる!札幌大谷・船尾隆広監督が語るプラン!
今回の合宿は土の上で野球ができただけでも目的が達成されたようなもの。昨秋が終わってチームの課題として出てきた守備や走塁など、忘れないようにずっと言い続けていたことが頭にイメージできていて、それを思い出しながらちゃんとやれるか、確認作業の2日間でした。
昨年、神宮を経験した子たちはしっかりしたイメージを持って、考えながらボールを追いかけていましたが、それ以外の子たちが遅れている印象がありました。この2日間だけの印象ですがBチームにいる子で甲子園の18人に食い込んでくる力を感じた選手はいなかった。チーム力を上げるためにはそこが大事になってくるので、眠っているところを起こしていきたいです。
打撃に関しては、この3カ月間ずっと室内でやっていたので、外で打撃投手の投げるボールを打つのとは感覚がだいぶ違うので細かい指導はしないつもりです。2日間見た印象では良い感じで打てている選手とそうでない選手とはっきり分かれていました。時間をかけてみていこうと思います。
冬場のトレーニングはセンバツが確実視されていたこともあって、各自の取り組みが今までと全然違いました。年末年始に10日間休みがありましたが、休み明けの練習でもこちらが想定以上に良い動きができていました。我々はプロではなく成長期の子供たちなので、身体を大きく成長させることに重点を置き、食べることやウエートトレーニングなどに力を入れてきました。おかげで身体も一回り二回り大きくなりました。
北海道の高校生は約5カ月、雪に閉ざされて野球ができず、トレーニングしかできない。その分、外で野球をやりたい、春先に野球を楽しみたいと思う気持ちはどの地区の選手にも負けないものを持っている。逆に言えばその気持ちが雪国のハンディーを上回れば甲子園でも良いプレーができると思う。
この4日間でしっかり土の上で野球をするイメージをつかみ、また再び雪の北海道にもどって調整する。どうしてもできることは限られてしまうが、できることを工夫してセンバツまでに仕上げていきたいです。
昨秋は打って勝つことはできたが、走塁面が課題でした。もう一つ先の塁に進めていればもう1、2点取れて楽に試合が進められたと反省する場面があった。逆にそこができればチームもレベルアップするので、甲子園直前の和歌山合宿あたりまでには走塁面も徹底してやれるようにしたいです。
文=政 純一郎
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