NPB現役で4人!広陵高校OBの捕手たち
3月に行なわれる第91回選抜高校野球大会(以下、春の選抜)に出場する広島広陵高校(広島県)。春の選抜では3度の優勝経験がある名門校だ。今年は秋季中国大会を優勝で飾り、6年ぶりに春の[stadium]甲子園[/stadium]へと戻ってきた。
名門校であるだけにプロ野球界への供給も多い。巨人、日本ハムで活躍した二岡智宏(現・BC富山監督)や金本知憲(前・阪神監督)、野村祐輔(広島)などプロでも活躍した選手の名前がずらりと並ぶ。
その広島広陵高校出身の現役世代に目を向けると捕手の輩出が多いことに気づく。
2018年ドラフト2位の太田光
広陵高校時代の中村奨成
NPBで現役の広島広陵高校OBで捕手は4名いる。白濱裕太(広島)、小林誠司(巨人)、中村奨成(広島)、そして太田光(楽天)だ。
2003年ドラフト1巡目で広島から指名された白濱は今年34歳となる。これまでの一軍での実績は少なく、レギュラー格ではない。今シーズンも二軍での起用が多くなることは想像に難くない。しかし、それでも戦力外とならずに現役でプレーし続けているという事実を忘れてはいけない。二軍を支える名脇役としてチームを支えていきたいところ。
今シーズンの小林は西武からFAで移籍してきた炭谷銀仁朗や捕手に復帰する阿部慎之助、打撃が持ち味である大城卓三といったライバルたちとレギュラー争いを繰り広げている。2017年の第4回ワールド・ベースボール・クラシックでは日本代表として戦った実力者。打撃面で信頼を得ることができれば、正捕手として固定されるだろう。
左から:小林誠司 太田光
2017年の高校野球選手権大会(以下、夏の甲子園)で1大会6本塁打の記録を作った中村は、2年目の今年も苦しんでいる。ルーキーイヤーだった昨年は一軍出場がなかった。また今春のキャンプでも二軍スタート。さらには疲労骨折で離脱となってしまった。夏の甲子園で本塁打記録を打ち立てたスターだが、ここまでは「プロの壁」に跳ね返されている。まずは怪我を治すことに専念したい。
そして太田。同校を卒業後に大商大へと進学。世代を代表する捕手に成長し、楽天から2位で指名を受けた。このキャンプでも一軍スタートを勝ち取っており、嶋基宏に次ぐ第二捕手としてのポジションを虎視眈々と狙っている。ルーキーということもあり、一軍での実績はなく未知数な存在であることは間違いない。その未知なる部分を開花させ、レギュラー獲りへの期待がかかる。
(記事=勝田聡)