攻守で大活躍する木浪 聖也(阪神)から学べる材料は多くある!
高校時代の木浪 聖也
今年の阪神タイガースで首脳陣、解説者、ファンの間で急激に評価が高くなっているのが、ルーキーの木浪 聖也だ。青森山田、亜細亜大、Hondaを経て入団。青森山田時代は京田陽太(中日)とともに三遊間を組んでいた。ずっとエリート街道を歩んできた京田に対し、木浪は一歩ずつ実力を伸ばしてきた選手だといえるだろう。巧打堅守のイメージを持った木浪だが、打撃の素質が素晴らしい。2月7日の紅白戦でも本塁打を放ったが、木浪は打ち方が非常に良い。スクエアスタンスでどっしりと構え、ゆったりと右足を挙げてボールを手元に呼び込んで、体幹部分を使い、腰を鋭く回転させる。下半身主導で動いて、ステップを見ても踏み込み足、軸足の動きに不自然さがなく、崩されることなく強いスイングができる。多くの阪神ファンが木浪のことを「小力がある打者」
という印象を受けていると思うが、無駄がなく力強い打球を打てる技術を持っているからだ。
そして2月11日の紅白戦では好守備を披露。三遊間を襲った打球に対し、逆シングルで追いつき、そこからダイレクトスローでアウトにしたプレーも見事。守備範囲、捕球してから送球に入るまでの無駄のない守備動作、確実性のあるスローイングは反復練習を繰り返して成り立ったものではないだろうか。
果たして開幕一軍、そしてレギュラーを勝ち取ることはできるか。その時、今よりも注目度が高まる選手になることは間違いない。