侍ジャパン大学代表候補合宿2日目 「良質のチャレンジマッチ」全選手参加紅白戦を開催!

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2018.12.03

牧 秀悟(中央大)

 2019年夏に日本で開催される「第43回日米大学野球選手権」に臨む侍ジャパン大学代表チーム形成の第一歩となる「侍ジャパン大学代表候補選手強化合宿」。その2日目となる12月2日(日)、愛媛県松山市の坊っちゃんスタジアムでは全39選手が参加しての午前6イニング・午後8イニングの変則紅白戦(投手は全員2イニング、紅白7投手ずつが登板。野手は紅組12名・白組13名でポジションを各回ごと<捕手は2イニングごと>に入れ替え)が開催された。

 結果は午前中は序盤点の取り合いとなっての5対4。午後は緊迫した投手戦を2対0で制した紅組の連勝となったが、両試合通じて顕著だったのは「成果が上がった。収穫あり。持ち味を出しながらアピールしていた」と侍ジャパン大学代表・生田 勉監督も称賛を与えるほどのチャレンジ精神の発露である。

 午前中で言えば初回が象徴的だった。紅組では3番の牧 秀悟(中央大2年・内野手・右投右打・178センチ81キロ・松本第一出身)が二死から中前打で出塁すると、すかさず佐藤 都志也(東洋大3年・捕手・右投左打・180センチ77キロ・聖光学院出身)の強肩をかいくぐり二盗を成功。続く元山 飛優(東北福祉大2年・内野手・右投左打・180センチ75キロ・佐久長聖出身)の右前適時打を引き出す。

 一方、白組4番の檜村 篤史(早稲田大3年・内野手・右投右打・181センチ78キロ・木更津総合出身)が一死一塁から左翼ポール際中段へ豪快な2ラン。右打者主軸候補に名乗りを上げた。また、2回も1点を奪った後、8番の高部 瑛斗(国士館大3年・外野手・右投左打・177センチ70キロ・東海大甲府出身)がノーボール2ストライクから11球粘って四球を奪取。 次打者・篠原 涼(筑波大3年・三塁手・右投左打・167センチ73キロ・敦賀気比出身)の初球攻撃による右翼線適時二塁打も見事だった。

 また、6投手が登板した午前中で圧巻だったのは両軍の2番手である。白組の山崎 凪(中央学院大1年・右投右打・173センチ77キロ・千葉英和出身)が最速144キロのストレートと、「チェンジアップのように曲がってくれた」フォームを腕を振り切って投げ切り、2回で3個の三振を奪取。

 対する紅組の早川 隆久(早稲田大2年・左投左打・179センチ72キロ・木更津総合出身)も最速146キロを筆頭に140キロ中盤のストレートと、130キロ台のフォーク、120キロ台のスライターを自在に操り2回で5奪三振パーフェクト。これには「善波(達也・全日本大学野球連盟監督会会長・明治大学監督)会長は『リーグ戦よりいい』と言っていたが、ああいうボールがあることを見せてくれた」と生田監督が高く評したばかりでなく、ネット裏に詰めかけたNPBスカウト陣も「投手陣で一番いいね」と驚嘆の声をあげていた。

 午後の紅白戦でまず目立ったのは母校・川之江の野球部員、指導者たちが熱視線を送る中、紅組先発として凱旋登板を飾った糸川 亮太(立正大2年・右投右打・171センチ73キロ)。チェンジアップ、シンカーを駆使し最速142キロのストレートも交えて2回で出したのは失策のランナー1人のみ、3奪三振と明治神宮大会優勝投手の貫録を示した。



最速150キロ・常時140キロ後半を出し続けた北山 比呂(日本体育大3年)

 そしてスタンドが最も沸いたのは白組の3番手・北山 比呂(日本体育大3年・右投右打・176センチ78キロ)が出した「150キロ」であった。本人曰く「横浜(高校)の時は(1学年下の)藤平 尚真(東北楽天ゴールデンイーグルス)がエースで自分は3~4番手。性格も『自分が自分が』という感じだった」から、大学3年間で「キャッチボールでのフォームづくりを真似している」1学年先輩の松本 航(埼玉西武ライオンズ1位指名)ら先輩たちの行動に学び「人に教えられる能力を付ける」努力を続けてきた成果が、アピール舞台での2回1安打2奪三振無失点につながった。

 その他、紅組・海野 隆司(東海大3年・捕手・右投右打・173センチ80キロ・関西出身)による二塁送球タイム1秒8での二盗阻止など、各人の前向きな姿勢が随所に見え、「良質なチャレンジマッチ」に化学変化したこの日。雨天予報も手伝い「軽めの練習を予定している」(生田監督)最終日を経て、彼らは課題と収穫をチームへ持ち帰り、来年夏・神奈川県平塚市で予定されている「侍ジャパン大学代表選考合宿」招集への向上期間に入っていく。

取材=寺下 友徳

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