松澤海渡(帝京)が140キロ超の速球で東京代表を3回無失点!
松澤海渡(帝京)
松澤海渡(帝京)が140キロ超の速球で東京代表を3回無失点!
東京代表は11月25日、日大三高グラウンドで、日大三の3年生と練習試合を行った。第1試合は5回まで行って、1対0で日大三の3年生が勝利。第2試合は4回まで試合を行い、1対1の同点だった。
その中で日大三の3年生チームで存在感を発揮したのが第1試合で先発した松澤海渡(帝京・3年)だった。
松澤は夏終了後の練習の取り組みを評価され、前田監督から「お前も一緒に来い」といわれて、[stadium]日大三グラウンド[/stadium]に訪れた。
先発してマウンドに登った松澤は「相手は年下。絶対に打たれるわけにはいかないと気合を入れて投げました」と初回から気合満点のピッチング。右スリークォーターから投げ込む直球は常時140キロ~142キロを連発。スピード以上に球威を実感させ、さらに120キロ中盤のスライダーを織り交ぜ、3回無失点の好投。まさに格の違いを見せたピッチングだった。
松澤は「良い感触で投げられたと思います」と手応えを実感。
この投球に驚いていたのは松澤を連れてきた前田監督である。
「松澤は良かったですね。夏の時よりもずっといい。現役の時にこれぐらいのボールを投げてほしかったのですが…。まあこれがいわゆる遅咲きだと思います」
これまで前田監督は大事な場面が松澤が投げないと勝てないと話をしており、松澤が打たれると厳しい評価をしていた。ようやくだが指揮官が望むストレートを投げられるようになってきた。
それができるようになったのは、松澤の弛まぬ努力がある。夏の大会後、松澤は筋力トレーニングに着手。体重は夏の時と変わらないというが、お尻、太ももの大きさが大人の体つきに近づいている。肉体面をしっかりと鍛えた成果がこの試合のピッチングに表れていた。
また松澤は東洋大進学が決まっている。
「ドラフト指名された投手が3人いますが、自分もそんな投手になれるようがんばっていきたい」と決意を新たにした松澤。常に努力し続ける姿勢が実を結び、大学レベルでも力で押せる右投手へ成長することを期待したい。