鎌田 光津希(徳島インディゴソックス)地元・千葉で「魂の投球」誓う!
マーくんを手にする鎌田-光津希(徳島インディゴソックス)
2018年10月25日(木)・四国アイランドリーグplusでは唯一のドラフト指名となる千葉ロッテマリーンズ育成1位指名を受けた鎌田 光津希(かまた・みずき 徳島インディゴソックス・投手・180センチ91キロ・右投右打・1995年9月6日生・横芝敬愛<千葉>高~敬愛大卒1年目)。
すでに10月30日(火)には南 啓介球団代表・石井 貴監督(現:東北楽天ゴールデンイーグルス2軍投手コーチ)同席の下、千葉ロッテマリーンズ・黒木 純司中四国地区担当スカウトから指名あいさつを受けた鎌田であったが、11月23日(金・祝)に徳島県徳島市のホテルクレメント徳島で、徳島インディゴソックス側は南球団代表、駒居 鉄平ヘッドコーチ、千葉ロッテマリーンズ側は永野 吉成チーフスカウト、黒木スカウト同席の下で契約交渉に臨み、支度金300万円・年俸230万円(いずれも推定)で合意。交渉後すぐに入団会見が行われた。
会見は「育成選手ですので『悔しい気持ちを持って来年以降頑張ってほしい』という話をしました。地元に戻るわけですが、無様なことはできないと思うので、よりいっそう頑張ってほしい」と叱咤激励を送った永野チーフスカウトに対し、鎌田投手が「支配下登録に向けて一生懸命頑張りたいし、応援してくれる皆さんに対して恥のないプレーをしたい。気持ちを全面に出して全身全霊を込めて一球一球を投げるスタイルでいきたい」と熱く呼応する形で進行した。
また、鎌田投手は夢への扉を開く場所となった徳島県の皆さんに対しては「一日でも早く活躍する姿をお見せしたいので、これからも応援よろしくお願いします」と言葉を綴った上で、四国アイランドリーグplus、ルートインBCリーグに来季進む若人たちに対しては「独立リーグは高卒・大卒1年目でも自分が旬の時にNPBへ進むことができる。一日一日を大切にすれば必ずいい結果が出ると思うので、頑張って頂きたいと思う」とエールを送り、特に横芝敬愛高の5年後輩で徳島インディゴソックスから特別合格を受けた右腕・行木 俊(なみき・しゅん)に対しては「身長が高い(182センチ)ので伸びしろはある。身体ができてくれば球速も速くなるだろうし、1年間でNPBに行ける可能性はある」と期待を寄せた。
入団記者会見に臨む鎌田-光津希(徳島インディゴソックス)
なお、鎌田投手は12月4日(火)にドラフト1位の藤原 恭大(大阪桐蔭高・外野手)、ドラフト8位の土居 豪人(松山聖陵高・投手)ら他の8選手と共に都内で入団発表会見に参加し、年末までは徳島県内で「全体的に強さを増す」トレーニングを続行。そして2019年1月上旬には合同新人自主トレーニング、2月1日(金)に沖縄県・石垣島でキャンプインする予定である。
「今年は前半戦、先発が早く降板してしまい、リリーフがフル回転したし、現在主戦で頑張っているリリーフ陣も高齢化している。彼の150キロ近いマッスラ系のストレートは、右打者にとって逃げる。左打者にとっても逆に食い込むボールになるので、そういった捉えづらい自分の特性を活かして、まずはリリーフ投手として一軍を目指すことが近道」と将来像を語る永野チーフスカウトや、「このままやってくれればいい」と彼の実直さを高く評価する黒木スカウトら、球団の期待に。そして何よりも「応援がすごい」熱きマリーンズサポーターの期待に応えるために。鎌田 光津希は最速155キロのストレートとナックルカーブ、スライダー。そして何よりも「ここからは上に上がるだけ」のハングリー精神を携え、浦和の若鴎から幕張のへ雄々しき鴎と駆け上がる。
(文=寺下 友徳)