明徳義塾・市川 悠太、縁深い神宮マウンドでの飛燕へ!
市川 悠太(明徳義塾)
明徳義塾・市川 悠太、縁深い神宮マウンドでの飛燕へ!
サイドに近い右スリークオーターから最速149キロのストレートと高速スライダー、スプリット、シュートを中心とした変化球を駆使する明徳義塾・市川 悠太(3年・投手・185センチ77キロ・右投右打・高知市立潮江中出身)が、10月24日(木)に行われた「2018年 プロ野球ドラフト会議 supported by リポビタンD 」で東京ヤクルトスワローズから3位指名を受けた。明徳義塾からの高卒ドラフト指名は2016年の古賀 優大(捕手、東京ヤクルトスワローズ5位指名)、2017年の西浦 颯大(外野手、オリックス・バファローズ6位指名)に次いで3年連続14人目となる。
「第3回選択希望選手・東京ヤクルト・いちかわ ゆうた・投手・17歳・明徳義塾高校」
おなじみ、関野 浩之さんの美声がタブレットでの中継映像を通じ、明徳義塾研修会館1階ホールに響いたのは18時18分。その瞬間をまず確認した馬淵 史郎監督は「上位で獲って頂いて感謝している」と述べた後、こう言葉を続けた。「ヤクルトとは縁がありますね」。
そうなのだ。2年前には古賀 優大が東京ヤクルトスワローズ5位指名を受け、今季は7試合に出場し一軍スタメンマスク・NPB初安打をマーク。他にも過去2名が高卒、1名が大卒・社会人経由でスワローズ入りしており、2002年・中日ドラゴンズ1位指名の森岡 良介は現在、同球団の二軍内野守備走塁コーチを務めている。特に市川自身が常に努力を重ねる姿勢をリスペクトしていた古賀がそばにいる環境は願ってもないものといえるだろう。
約10分後、同級生の拍手に包まれながら研修会館1階ホールに現れた市川投手も「ドラフト前には不安があった」表情を一気に崩し胴上げ・肩車とひとしきり喜んだ後、その点に言及。
「目指すのはストレートで押せる投手。球界を代表する投手になりたいし、侍ジャパンのユニフォームをもう一度着たい。(侍ジャパンU-18で一緒だった)根尾(昂)くんもストレート三振で打ち取りたい」とマウンド上さながらの強気発言が並ぶ一方で、「2年上に古賀さんがいるのはありがたいますし、何かの縁を感じる。明徳バッテリーも組んでみたい」と近未来への自分像を描いている。
「明徳義塾に来れなかったら、明治神宮大会優勝とか結果も残せていない。スタッフ・(馬淵)監督に感謝しています」(市川)。昨秋は両腕を突き上げ、8月には頓宮 裕真(侍ジャパン大学代表・亜細亜大・捕手、オリックス・バファローズ2位指名)に一発を浴び、新たな課題も得た神宮マウンドで、市川 悠太は頂に立つための飛燕を期す。
取材=寺下 友徳
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