今ドラフト最大の大器右腕・杉山 一樹(三菱重工広島)ドラフト前日に力投!
杉山 一樹(三菱重工広島)
今ドラフト最大の大器右腕・杉山 一樹(三菱重工広島)ドラフト前日に力投!
1965年に産声を上げて以来、今年で53年目。いまや野球界を超え世間の注目事として定着した「2018年 プロ野球ドラフト会議 supported by リポビタンD 」。
そんな運命の日到来を目前にした昨今、識者の間で「最大の大器」と称される最速153キロ右腕・杉山 一樹(三菱重工広島・20歳・投手・右投右打・193センチ90キロ・駿河総合高<静岡>卒3年目)が、ドラフト前日の10月24日(火)広島県広島市の[stadium]JR西日本広島総合グラウンド野球場[/stadium]で、11月1日(木)に開幕する「第47回社会人野球日本選手権」に備えての先発マウンドに上がった。
この日の杉山は、自己最速をマークした今年の都市対抗で補強選手指名を受けたJR西日本相手に6回100球を投げ、最速146キロ・8安打3奪三振3失点。
打線の援護もあり5対3とリードした状態でマウンドを譲ったものの、「1・2回に失点していてはダメ。競った状態で試合を持っていけるようにゲームメイクしないと」と本人も反省の弁を述べたように、勝負所でのストレートの甘さに課題が残った。
その半面、大きな成長を示したのが「今年のはじめから(町田 公二郎)監督とマンツーマンでフォームの円運動を小さくする中で強いボールを投げることに取り組んできて、先月からようやく成果が出てきた」制球力である。事実この試合でも四死球は3に抑えつつ、3三振はいずれも2種類を持つスライダーで仕留めたものである。
杉山 一樹(三菱重工広島)
「経験を積んで操れるようになれば。先発でも抑えでもいけると思う」。1991年に広島東洋カープドラフト1位指名を受け、NPBで15年で代打本塁打20本を放った(セ・リーグトップ・NPB2位タイ)後、2015年から三菱重工広島の指揮を執る町田監督も、この内容には一定の手ごたえをつかんでいるようだった。
はたして2年連続となる三菱重工広島からのドラフト指名はあるのか?その順位は昨年、東京ヤクルトスワローズ2位指名を受けた大下 佑馬より上位なのか?
そして1球団から調査書が届き、7対7の9回裏に3番手マウンドに立ったJR西日本戦でもスクリュー系チェンジアップが冴えて3者凡退に仕留めた最速147キロ左サイド・伊藤 一輝(23歳・投手・左投左打・186センチ93キロ・駒澤大卒2年目)とのダブル指名はあるのか?
誰もが普通、不安にさいなまれるはずのドラフトを翌日に控えても「自分が指名される実感はない。きっと指名されても実感が沸かないと思います」と身体だけでなく、発言もビッグサイズを貫く杉山 一樹は「すぎやま・かずき」の名が呼ばれるその瞬間まで「ワクワク」を持続させていく。
取材=寺下友徳
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