京都翔英高初のプロ野球選手!楽天・石原彪が初安打に初盗塁!
10月5日の楽天対ロッテの一戦で高卒2年目の石原彪(楽天)が待望のプロ初安打を記録した。石原は2016年ドラフト会議において、楽天に8位で指名され京都翔英から初のプロ野球選手となった。
打てる捕手として一軍定着を目指す石原彪
高校時代の石原彪
高卒1年目の昨シーズンは一軍での出場はなく、二軍でも14試合で打率.095(21打数2安打)、1本塁打と「プロの壁」に跳ね返された。今シーズンも二軍スタートだったが、8月に初の一軍昇格しプロ初出場を記録した。
その際は1日で登録抹消となったが、9月29日に2度目の昇格を果たす。その後、スタメンで2試合起用され待望の初安打もマークした。さらに、初安打達成後には172センチ、96キロと堂々とした体格ながら盗塁も記録。平石洋介監督代行をはじめとした首脳陣へ大きなアピールを行った。
楽天に限らず球界では「打てる捕手」が不足している。石原は持ち前のパワーだけでなく、脚が使えることをみせれば、一軍定着に近づくはずだ。1999年3月生まれとまだ19歳の石原。初安打、初盗塁をきっかけとし、来シーズンは一軍定着を目指したいところだ。
「打てる捕手」はコンバートも多い
高校時代の森友哉
今シーズンの両リーグ打撃成績を見ると、規定打席に到達している捕手は近藤健介(日本ハム)、森友哉(西武)、田村龍弘(ロッテ)、梅野隆太郎(阪神)と4人。近藤は捕手としての出場がなく、森も指名打者での出場はあり、純粋な捕手とは言いがたい。打撃が優れていると、それを生かすために他のポジションへのコンバートや指名打者での起用も多くなる。
セ・リーグ3連覇を果たした広島の會澤翼も打率は3割を残しているが、石原慶幸、磯村嘉孝と併用されている。打てるだけ、守れるだけでは確固たる正捕手となるのは難しいということだろう。現在のプロ野球において捕手としてフルシーズン出場し、なおかつ打撃成績を残すのは至難の業ということがあらためてよくわかる。
このように近年は捕手の併用制がトレンドとなっており、ひとりで固定されることは多くない。しかし、捕手になるために生まれてきたかのような体格を持つ石原彪には、打てて走れる捕手として、嶋基宏から完全なるレギュラーを奪うことに期待したい。
(記事=勝田聡)