再確認したい!中学卒業生の練習参加規定
今日で2月も終わり。SNSなどを見ていますと、「○○高校に合格しました」と喜びを表している中学球児を見かけます。公立高校はこれから入試というところもありますが、まずは合格が決まった皆さん、おめでとうございます。
さて、今回は入学が決まった生徒がいつから高校の練習に参加できるのかを紹介したいと思います。日本高等学校野球連盟が発行している高等学校新入生徒の野球部入部および練習参加に関する規定は平成24年に改正されたものが最新版です。中学校、および高校の指導者は絶対に守ってください。特に高校の指導者は時々中学生の練習参加規定に違反して日本学生野球協会審査室会議から処分を受けています。今後は絶対にないようにお願いしたいです。
ここに記載されているように練習参加解禁日は3月25日です。それ以前は参加できません。選抜直前の練習試合を取材にいくと、たまにですが白いユニフォームを着た入部予定者が混じっていることがあります。ですが、規定では中学3年生の体験入部を届け出ていないとダメです。ここは指導者の皆さんはしっかりと理解する必要があります。また(3)に書かれているように、各都道府県高野連で独自の規定を追加している可能性がありますので、この部分は確認をしてください。
(1)も大事な事項です。これも時々3月下旬に入部予定者が練習試合に出場している場合があります。昔、ある選手の高校通算本塁打記録を確認した記者陣が3月に出場していたことを見つけました。即、戦力になりそうな選手がいたとしても規定は厳守しなければなりません。試合に関わる高校球児もこれを機に、もし3月中に試合で監督や指導者が入部予定者を試合で起用しそうになったら、「先生(監督)、それは規定違反になります」と注意するようにしましょう。
当然ながら公式戦出場は入学式以降で、中高一貫校は始業式以降です。
例えば、北海道日本ハムに入団した清宮幸太郎選手は早稲田実業時代、附属の中等部から高等部に進級しました。したがって、公式戦は始業式後の出場になったんですね。
先日、高校生の卒業の所で書いたのと同じで、高校入学が決まった生徒も3月31日までの身分は中学生です。
中には『こんなルールはいらない』や『少しくらい早く練習に参加してもいいじゃないか』という声があるかもしれません。でも、保険などのこともあり、様々なこと考えてこういう規定(ルール)が設けられていることをわかってくださいね。
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(文:松倉雄太)