近江、創立80周年に花を添える甲子園出場!!目指すは県勢初の日本一
近江、創立80周年に花を添える甲子園出場!!目指すは県勢初の日本一
昨秋の近畿大会で4強入りし、センバツ出場が確実視されていた近江。午後3時半頃に松村良樹校長の元に出場を知らせる電話が届いた。同校は今年で創立80周年を迎えるということもあり、松村校長も「こんなにめでたい話はない」と笑顔を見せた。 滋賀県からは近江の他にも彦根東と膳所が選出。滋賀県から複数校選出されることがないことを考えれば、3校選出というのは快挙と言えるだろう。多賀章仁監督は「滋賀県の3校選出に驚きです。その中の1校に入れたことは名誉なことですし、幸せなことだと思います」と喜びを噛みしめた。
今年の近江は左腕の金城登耶と林優樹を多賀監督からの信頼の厚い捕手の有馬諒が巧みにリードして守りから流れを作るチーム。打線は潜在能力の高い3番の家田陸翔と4番の北村恵吾が核となる。昨夏に1番を務めた木村龍之介も秋は怪我でベンチから外れたが、センバツには復帰の見込みで打線に厚みが増しそうだ。
中尾雄斗主将は「1点差で勝ち抜けるような試合がしたいです。センバツは好投手が多いと思うので打ち負けないように頑張っていきたいです」と意気込む。一昨年夏の甲子園に出場し、チーム唯一の甲子園経験者である北村は「チームを引っ張っていけるようなプレーをしたいです。4番なのでホームランを打ちたいという思いがあります」と大舞台での活躍を誓った。
2001年夏に滋賀県勢として初めて甲子園決勝の舞台を戦った近江。次は県勢初の全国制覇に期待がかかる。多賀監督は「ベスト8に入れば上が見えてくる」と目論んでいる。まずは近年、壁となっているベスト8進出が第一の目標となりそうだ。
(文=馬場 遼)
【戦歴・選手名鑑】 近江