岡山商科大・近藤 弘樹&蔵本 治孝、歓喜と決意のダブルドラフト指名

 今春は7勝をあげ最高殊勲選手。岡山商科大を中国地区大学野球リーグ1部8季ぶりの優勝に導くと、全日本大学や有選手権でも近畿大に1失点完投勝利。大学リーグ通算29勝の実績に加え、最速153キロのストレートと高速チェンジアップをはじめとする縦変化を自在に操る近藤 弘樹(こんどう・ひろき、安佐北高<広島>出身・右投右打・186センチ96キロ・1995年6月27日生)。

 一方、2年生の11月にメスを入れたトミージョン手術からこの春復活し3勝(2敗)をあげると、秋は最速151キロを計測したストレートの質も良化。今シーズンは3勝0敗・39回を投げ防御率0.92で敢闘賞に輝いた蔵本 治孝(くらもと・はるたか、神戸国際大附高<兵庫>出身・右投右打・185センチ95キロ・1995年5月16日生)。

 この岡山商科大が自信をもって送り出す右腕2枚看板が10月26日、「2017年 プロ野球ドラフト会議 supported by リポビタンD」に臨み、そろって上位指名を受けた。

 先に歓喜の瞬間を迎えたのは近藤である。2度指名重複・抽選で指名を逸した東北楽天ゴールデンイーグルスが1位指名すると、それまで終始リラックスした表情だった剛腕は、一瞬目を閉じ感慨にふけることに。そして17時42分、正式に単独指名が確定すると野球部を中心に約200名が詰め掛けた会見会場は大きな歓声と拍手に包まれた。

 その後、近藤の会見・胴上げと進んでからほどなく、18時32分・蔵本にも吉報がもたらされた。「4巡目以降だと思っていた」中での東京ヤクルトスワローズ3位指名。その瞬間、大きく目を見開いた蔵本は、続いて赤木 貫人監督、近藤 弘樹と握手を交わした時には、高校時代に一度もベンチに入れなった状況からプロ入りまで駆け上がった野球人生を振り返るような表情に変化していった。

 ちなみに岡山商科大からのドラフト指名は2009年・読売ジャイアンツ育成4位指名の大立 恭平(投手・2012年に支配下登録。福岡ソフトバンクホークスに育成選手として移籍後2013年引退)以来7年ぶり。本指名での大卒後即プロ入りは岡山商科大のみならず、今年設立50周年を迎える中国地区大学野球連盟にとっても初の快挙となった。

 しかしながら、2人はその快挙を過信にする考えは全くない。
「東北楽天ゴールデンイーグルスは活発というイメージがあります。今日は指名されるかどうか不安なところもあったけど、1位指名は光栄です。けど、ここからがスタート。1年目からローテーションを守って二桁勝てるように頑張りたい」(近藤)

「ここまで来るのは長かったけどやってみれよかった。東京ヤクルトスワローズは打撃が強いイメージがあるので、僕が投手陣の1人として助けになれるようになりたい。任されたところを全力で抑えていきたいです」(蔵本)

 プロに入るのはあくまでスタートライン。そこで活躍してこそ真の恩返し。最高のチームメイトであり、ライバルである近藤 弘樹と蔵本 治孝は岡山商科大で考え、積み上げた4年間をベースとし、次に最高の舞台で戦える日のために、それぞれの道で研鑚と実績を積み上げていく。

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