本日、アジアウインターベースボールリーグ決勝戦!ここまで活躍を見せているNPB選抜の選手たちは?
本日、アジアウインターベースボールリーグ決勝戦!ここまで活躍を見せているNPB選抜の選手たちは?
11月25日から開幕したアジアウインターベースボールリーグが決勝戦を迎える。決勝戦はNPBウエスタン選抜vsNPBイースタン選抜の対決となった。高校時代から注目を浴びてきた逸材たちが台湾の舞台で躍動した姿を見せてくれるのは、アマチュア野球ファンにとっても嬉しい出来事である。
さて今回はここまで活躍を見せている選手を紹介していきたい。
まず紹介したいのが、吉田正尚選手(敦賀気比出身 オリックス)だ。まずここまでウインターリーグで残している数字を見ていただきたい。
打率.549
6本塁打
26打点
と異次元の成績を残している!
吉田はスイングスピード、打球の速さ、飛距離、コンタクト能力の高さは別格のものがあり、さらにここぞという場面で打ち返す勝負強さはさらに磨きがかかっておいる。準決勝では逆転3ランを放ち、決勝進出に貢献。自分が殊勲打を打って勝利するという経験が吉田の中で自信となり、来シーズンにつながってくればかなり楽しみだろう。
そして興南時代、春夏連覇を経験した島袋洋奨(福岡ソフトバンク)も、だいぶ力強いストレートを投げられるようになった。独特の右足を大きく巻き込んで、真っ向から振り下ろすフォームから投じる直球は常時140キロ後半を計測しており、さらに130キロ前後のスライダー、フォーク、ツーシームと球種も多彩で、1つ1つのボールの精度は大きく上がった。ここまで3勝0敗、防御率2.35、15.1回 17奪三振と好成績を収めている。
またウエスタンでは、ここまで防御率0.00の好投を見せている青山大紀(智辯学園出身 オリックス)や、防御率1.59の好成績を残す右サイドハンドの青柳 晃洋(川崎工科出身 阪神)の好投が目立ち、野手では、俊敏な遊撃守備、ここまで打率.353と好打率を残す溝脇隼人(九州学院出身 中日)、ここまで打率.371を残す若きスラッガー・横田慎太郎(鹿児島実出身 阪神)など左打者の活躍が目立つ。
イースタン選抜では昨年のドラフト1位・桜井俊貴(北須磨出身 読売巨人)に注目だ。ここまで6試合に登板し、防御率1.42と安定した数字を残している。桜井はプロ1年目から即戦力として期待されたが、故障などもあり、わずか1試合登板に終わった。本人にとっては悔しいシーズンに終わり、来季へ向けてこのウインターリーグに参加。
桜井はこの大会中、140キロ台後半の速球を投げ込んでおり、シーズン中と比べてもかなり良い投球を見せている。決勝戦でも登板なるか注目だ。また打線では平沢大河(仙台育英出身 千葉ロッテ)や廣岡大志(智辯学園出身 東京ヤクルト)など高卒1年目の若き主砲が注目されているが、その2人以上の成績残しているのが網谷圭将(千葉英和出身 横浜DeNA)だ。平沢の打率.292、廣岡の打率.190に対し、網谷は打率.370と高打率。この大会、5試合連続マルチヒットを記録するなど、試合を重ねるごとに存在感を示している。まだ育成選手だが、アレックス・ラミレス監督からかなり期待されるスラッガー候補であり、今後の活躍がますます見逃せない。
若い選手の育成のために始まったアジアウインターベースボールリーグ。
このオフシーズンにこれだけの実戦機会を経験できたのは、選手たちにとってもとても意義のある大会だっただろう。
現地時間18時から始まる決勝戦。ぜひ手に汗握る好試合になることを期待したい。