野茂ジャパンと侍ジャパンU-15代表経験者が今年の選抜を盛り上げる!
高山優希投手(大阪桐蔭)、藤嶋健人投手(東邦)は野茂ジャパン経験者!
野茂ジャパンと侍ジャパンU-15代表経験者が今年の選抜を盛り上げる!
我々に世界を挑戦すること、世界を知ることの重要性を教えてくれた野茂英雄氏。現役時代の活躍に刺激を受け、MLBに挑戦する選手が多くなった。活躍だけにとどまらず、MLBの考え、練習法、言葉が広まった。そんな野茂氏は、若い野球選手たちに活動の場を提供すべく2003年にNOMOベースボールクラブを設立。今では都市対抗を目指し、強豪クラブとして活躍。柳田殖生、藤江均と4名のプロ野球選手を輩出するなど、野球界の底辺拡大に尽力を尽くした方である。
そして野茂氏は、さらに下の世代に目を向け、2009年から野茂氏は総監督として全国の中学生を15人選出し、アメリカのロサンジェルスに遠征し、アメリカのチームと試合を行ったり、MLBの試合観戦、ホームステイでホストファミリーと触れ合ったりする「JUNIOR ALL JAPAN BOY MEETS WORLD」を実施するようになった。選ばれた15人は通称「野茂ジャパン」とも呼ばれている。このイベントは多大な可能性を持った野球少年に日本では味わえない素晴らしい経験、そして世界を感じることで、次のステップへ活かしてほしいという願いが込められている。
過去に選ばれた選手は高校で大活躍、さらにプロに進んだ選手も多くおり、森友哉選手(埼玉西武ライオンズ)、岸潤一郎選手(拓殖大)、山本武白志選手(横浜DeNA)、廣岡大志選手(東京ヤクルト)など有名選手を多数輩出している。彼らは高校で大きく成長したが、野茂ジャパンの経験が生きたといえるだろう。
そして今年3年生を迎える野茂ジャパン2013は錚々たる顔ぶれ。高山優希(大阪桐蔭)、藤嶋健人(東邦)の今大会注目投手を始めに、八戸学院光星のエース・櫻井一樹、ダイビングキャッチを何度も魅せる越智 泰弘(大阪桐蔭)の4人が出場。甲子園出場経験者では、昨夏本盗を記録した宮本 隆寛(健大高崎)、昨春選抜出場の左腕・岩田 将貴(九産大九州)と計6人。甲子園出場はないが、東海地区屈指の大型捕手・山崎 基輝(愛工大名電)、福岡県屈指の好右腕・藤本 海斗(九州国際大付)、岡本 大輔(早稲田実業)、渡部貴大(早稲田実)、山本侑度(履正社)、川村 奨一朗(北照)、小松田 卓宏(報徳学園)、三好 雄也(松山北)と名門校で続ける選手が多数いる。
それだけに侍ジャパンU-15代表も負けていられない。全世代を結束して戦うようになったのは2013年。ちょうど今の3年生が一期生といっていい。この一期生で選抜に出場するのは今大会屈指の実戦派左腕・鈴木昭汰(常総学院)、下位打線ながらパンチ力のある本橋慶人(関東一)、140キロ台の速球と動きの良い二塁守備、一発長打のある打撃を見せる堀江航平(秀岳館)、大北海斗(明徳義塾)、そして野茂ジャパンも経験している越智の5人である。
5人とも強豪校のレギュラーを務めるということもあり、その能力の高さは確かなものがあり、彼らの活躍を見逃せない。
こうして中学の時から国際大会を経験している選手たちが今年の選抜を一層盛り上げてくれることを期待したい。