高校時代は甲子園出場なし…巨人ドラフト1位の桜井俊貴の道のりから学べるもの
高校時代は甲子園出場なし…巨人ドラフト1位の桜井俊貴の道のりから学べるもの
立命館大時代の桜井俊貴投手
キャンプも終え、オープン戦が始まるなどプロ野球の開幕が近づいているが、今春のキャンプで話題となったのが、読売ジャイアンツのドラフト1位指名の桜井 俊貴投手。実戦デビューとなった12日の紅白戦に先発し2回無安打無失点と結果を残し、首脳陣からも大きな期待を掛けられている。
そんな桜井投手だが、高校時代は毎年国公立大に100名以上が進学し文武両道を掲げる北須磨高で汗を流す。2年次には兵庫県ベスト16の成績を収め、立命館大に進学。
入学後、1年秋から7試合に登板し4勝を挙げる活躍を収め、以降白星を重ね、大学通算28勝。ドラフト後となった大学最後の神宮大会では、1回戦での東北福祉大戦で18奪三振を奪い完封勝利(試合レポート)。2回戦では敗戦するも、優勝を果たした亜細亜大に1対2と粘りを見せた(試合レポート)。桜井投手は年々、成長を果たしていった。下級生の時から伸びのある速球を持ち味にする本格派だったが、変化球の精度に課題があった。だが速球の伸び、コントロール、ゲームメイクなど見直し、さらにチェンジアップを新たに習得するなど、自己を分析して、上達へ向けて取り組める選手だった
巨人の1位といえば、高橋 由伸監督をはじめ、上原 浩治投手、阿部 慎之助捕手、内海 哲也投手、坂本 勇人選手(高校生ドラフト:インタビュー記事)、長野 久義選手、沢村 拓一投手、菅野 智之投手(インタビュー記事)といったそうそうたるメンバーが歴代の読売ジャイアンツのドラフト1位指名に名を連ねる。これらの先輩方の活躍が物語るように、桜井投手にかかる期待も大きい。
これまでの先輩は高校時代、名門校で歩んだり、甲子園に出場したり、当時からドラフト候補として注目されていた。高校時代まで桜井選手の選手としての立ち位置は特別なものはない。
甲子園に出場できずとも、コツコツと練習に取り組み、高校・大学と成績を残した結果が今の桜井投手の現在を作った。高校時代、無名だったけれど、這い上がってドラフト1位候補というのは、高校時代エースではなかったけど、浪人して大学球界を代表する投手に上り詰めた上原投手と似通ったところがあるかもしれない。
これから高校野球を始める球児も、現役の球児も、これから大学で野球を始める球児も、諦めずに野球を取り組むことによって無限大の可能性を秘めている。シーズン開幕直言の今、自分の目標をしっかりと定め、全力でシーズンを戦い抜けるようにしよう。