【沖縄】オフシーズンの祭典、野球部による陸上競技大会が開催!
▲オフシーズンの祭典!野球部による陸上競技大会!
第43回沖縄県高校野球部対抗競技会が開催された
第43回目となる、沖縄県高校野球部対抗競技会が10日、読谷村陸上競技場他にて開催された。
少々肌寒い風が突き刺すが、新年を迎えて初めて高校球児たちはもちろん、関係者一同も会する場とあって、読谷村の[stadium]平和の森公園野球場[/stadium]に隣接する陸上競技場とサブグランドは熱気に包まれた。
この競技会は、シーズンオフにおける基礎体力の増強を図り、併せて野球の技術向上に資することを目的として行われている、また競技内容は以前の記事(※2014/01/14 第41回沖縄県高等学校野球部対抗競技会)を参考にしていただきたいと思う。
大会に先駆けて球児と教師、そして審判員の表彰式が行われた。(表彰者の詳細は後述)
その後9:30から北部・中部地区の高校が陸上競技場に残り、100m走、遠投、立ち三段跳び、1500m走の種目を、南部地区の高校が隣のサブグランド側に移動し打撃、塁間走、塁間継投に精を出した。
どの競技に参加する球児たちも、祭典といった感じはなく表情は真剣そのもの。「応援してくれる仲間の声が嬉しかった」という生徒たちの声も聞こえてきた。
陸上部と違い、走り易い格好ではなく野球部のユニフォームに身を包み、且つ地面のゴムを強烈にかみながら、受け止めた脚のパワーを全面に押し出すスパイクではなく、スニーカーで走るのが”高校野球部”対抗競技会。なんとそこで、昭和56年以来となる34年振りの記録更新が出た。
▲オフシーズンの祭典!野球部による陸上競技大会!
長らく歴代1位を誇っていた新島氏(美里)が当時記録した11秒10という記録に、まずはコザ高校の金城愛也が午前中で並ぶ。
そして午後、幸喜竣哉(陽明)が最高のスタートダッシュに成功し、10秒96という歴代1位の大記録を達成。
「中学時代、陸上部で何か記録を持っていますか?」という筆者の問いに、「全く無いです」と予想だにしない答えが本人から帰ってきた。高校に入って急成長してきたという。それも野球部としてだ。
驚きに包まれたが、逆にだからこそ、「沖縄県の球児たちは身体能力が高い!」と、県外の指導者たちが視察に集まるのだ。それは高校野球だけにとどまらず、大学野球界にも及ぶ。
糸満のエントリー9人中8人が100m11秒台をマーク、浦添商に至っては9人全てが遠投100m越えするなど、その後も素晴らしい記録が続出した。
楽しみな全成績の発表は1月末か、2月上旬頃に発表される予定だ。
(文=當山 雅通)
沖縄県高校野球連盟表彰者一覧
當眞 圭介(宜野座)
神村 叶人(与勝)
高江洲 大夢(美里工業)
親里 健弘(陽明)
崎浜大知(那覇)
砂川 聖(糸満)
川田 諒(沖縄宮古工業)
市川 海悠(八重山商工)
※以上優秀野球部員
上原 健(読谷)
島袋 春樹(那覇国際)
大川 基樹(前原)
奥田 誠吾(那覇工業)
徳山 篤史(球陽)
※以上、役員・部長・監督者
屋宜 充
※以上審判員