140キロ後半の速球はなくても、無失点の好投を見せる明治大右腕が見せる投球術とは
明治大・蒔田 稔投手
大学日本代表強化合宿が2日、松山で開催された。初日は練習の予定だったが、4日の日曜日は雨が予想されるため、内容を変更して、初日から紅白戦を行った。
多くの投手の好投が光ったが、その中でも持ち味を発揮していたのが、明治大・蒔田 稔投手(3年=九州学院)だ。多くの投手が140キロ後半の速球を披露する中、蒔田は140キロ前半。スピードでは勝負できないのは、6月に参加した大学候補合宿でも痛感しており、今回も同じ思いだ。だからこそ勝負するのは質の良い低めへの直球。140キロ前半の速球はスピンがかかっていて、投手としての素質の高さを実感させる。
「自分は低めへしっかりとしたストレートを投げることができれば、打たれないと思っています」と語る。
また大久保監督(九州産業大)からは、緩急を使った投球も評価されていた。
6月の候補合宿では惜しくも漏れてしまったが「勉強になった」と振り返る。メンバーに選ばれるために自分の武器をアピールすると誓った蒔田。他の投手にはない投球術、質の高い投球を見せて代表入りを狙う。