140キロ超ばかりの投手王国 大学準硬式を代表する剛腕揃い<東日本選抜・投手>
中京大・道﨑 亮太、中央大・石井 竜弥
13日の全日本大学準硬式野球東西対抗日本一決定戦甲子園大会(以下、甲子園大会)。開催に向けて選手選考を実施した際、大学準硬式らしく文武両道を貫き、学校の成績も一定以上の成績を収めていることを前提に、各ポジションで基準が作られた。
投手陣については、以下の基準が設けられた。
オーバースローの場合は 140キロ以上、サイドスローは 135キロ以上、アンダースローは130キロ以上である者
※左投手は右投手の基準から5キロ減とする。
かなり厳しい基準を設けた中で選ばれた投手は9人。精鋭揃いで甲子園大会での躍進が期待される。
中央大・石井 竜弥投手(3年=浦和学院)は名門・浦和学院(埼玉)で腕を磨き、2年生の時には甲子園のベンチにも入った。現在は中央大の主戦投手。強豪の道を歩んできた剛腕左腕は、横回転の強いスリークオーター気味の投球モーションから、快速球を投げ込む。
左投手なら最速139キロの北海学園大・松屋 駿汰投手(2年=岩内)もいるが、右投手は甲子園経験者が2人もいるなど、選手層が厚い。
新型コロナウイルスの影響で出場が叶わなかった法政大・藤中 壮太投手(2年=鳴門)は最速142キロを誇る。無駄の少ない投球モーションから、スピンのきいた直球を投げ込む。先日の記者会見にも参加し、選手を代表して意気込みを口にしていた。2年前の悔しさを、思う存分発揮してほしい。
もう1人は中京大・道﨑 亮太投手(3年=東邦)。最速147キロをマークする剛腕だが、東邦時代は控え投手で、投打の柱・石川 昂弥内野手(現中日)とともにセンバツ優勝を味わった。夏の全日本大学準硬式野球大会でも快投を見せたが、甲子園大会でも楽しみだ。
この2人を超える剛腕が、慶応義塾大・日比谷 元樹投手(3年=慶應義塾)、筑波大・橋本 剛石投手(2年=市立浦和)だ。日比谷は149キロ、橋本は148キロと大学準硬式界では超一流。甲子園大会でも会場を沸かせてほしい。
他にも高校時代は控え投手だった逸材、帝京大・山崎 陽平投手(3年=横浜隼人)、中京大・菊永 陽投手(4年=成章)、さらに北海道大・平野 駿投手(3年=浜松西)も140キロ超えの速球派投手だ。
選ばれた9人の剛腕が、西日本の強打者をどう抑えるか。爽快感溢れる投球を見せてほしい。
甲子園経験者が4人、難病を乗り越えた苦労人も選出 個性派ぞろいの野手陣に<東日本選抜・野手>
日本大・中島 健輔、早稲田大・新井 健太
13日の全日本大学準硬式野球東西対抗日本一決定戦甲子園大会(以下、甲子園大会)。開催に向けて選手選考を実施した際、大学準硬式らしく文武両道を貫き、学校の成績も一定以上の成績を収めていることを前提に、各ポジションで基準が作られた。
野手陣については、以下の基準が作られた。
捕手:二塁送球する場合、捕球から二塁到達まで2秒以内で送球できる者
野手:スイングスピードが 130キロ以上である者
走塁:二塁盗塁がスタートからベース到達までに 3.50秒以内で走れる者
一塁駆け抜けが右打者の場合、4.3秒以内 左打者の場合4.2秒以内で走れる者
どの基準も容易にクリアできるものではないが、見事にクリアした精鋭たちが選出されている。
捕手、内野、外野それぞれで高校時代に甲子園を経験した選手の名前が並んだ。
捕手は法政大・澤野 智哉捕手(3年=国士舘)が選出。2018年の秋、東京都大会を制した国士舘の正捕手として、神宮大会、そして2019年のセンバツも経験した。
他にも夏の全日本大学準硬式野球大会でホームランを打った仙台大・大原 健我捕手(3年=柴田)なども選出された。
内野手では中京大・中根 健太内野手(4年=至学館)が、甲子園を知っている。中京大でも6季連続優勝を経験するなど、大学準硬式で腕を磨き続けた。このほかにも全日本大学準硬式野球大会で優勝した日本大の中島 健輔内野手(3年=日大鶴ヶ丘)、清瀬杯大会を優勝した早稲田大の主将・新井 健太内野手(4年=早大学院)と、この夏日本一を経験した選手たちも選ばれた。
外野手では、明治大・永井 克樹外野手(4年=広島広陵)、愛知大・梶田 健斗外野手(4年=東邦)は高校時代に甲子園を経験。特に永井は、夏の甲子園で準優勝を一塁コーチャーで経験している。実績も実力も十分な選手である。
他には、難病を克服した専修大・中村 哉太外野手(2年=専大松戸)。国立大の東北大で奮闘する文武両道を実践する神部 虎太郎内野手(3年=仙台三)など、様々な選手が名を連ねた。
選手それぞれが思いをもってプレーする甲子園大会。全員が思う存分、甲子園という地で躍動してほしい。
【投手】
41 菊永 陽(きくなが・よう)中京大・4年/成章
17 石井 竜弥(いしい・たつや)中央大・3年/浦和学院
11 山崎 陽平(やまざき・ようへい)帝京大・3年/横浜隼人
18 日比谷 元樹(ひびや・げんき)慶應義塾大・3年/慶應義塾
19 道﨑 亮太(みちざき・りょうた)中京大・3年/東邦
20 平野 駿(ひらの・しゅん)北海道大・3年/浜松西
16 橋本 剛石(はしもと・つよし)筑波大・2年/市立浦和
13 藤中 壮太(ふじなか・そうた)法政大・2年/鳴門
21 松屋 駿汰(まつや・しゅんた)北海学園大・2年/岩内
【捕手】
27 澤野 智哉(さわの・ともや)法政大・3年/国士館
99 東 海新(あずま・かいしん)東海大・3年/平塚学園
2 大原 健我(おおはら・けんが)仙台大・3年/柴田
【内野手】
9 石田 周作(いしだ・しゅうさく)横浜国立大・4年/済々黌
4 中根 健太(なかね・けんた)中京大・4年/至学館
8 新井 健太(あらい・けんた)早稲田大・4年/早大学院
12 山形 祐介(やまがた・ゆうすけ)名城大・4年/栄徳
10 中島 健輔(なかじま・けんすけ)日本大・3年/日大鶴ヶ丘
6 吉野 剛史(よしの・こうじ)立教大・3年/蕨
1 神部 虎太郎(じんぶ・こたろう)東北大・3年/仙台三
25 保坂 将輝(ほさか・まさき)亜細亜大・2年/聖隷クリストファー
【外野手】
22 永井 克樹(ながい・かつき)明治大・4年/広島広陵
42 梶田 健斗(かじた・けんと)愛知大・4年/東邦
7 荻原 将太(おぎはら・しょうた)北星学園大・4年/札幌大谷
23 嶋田 友(しまだ・ゆう)東北学院大・3年/浦和学院
24 中村 哉太(なかむら・かなた)専修大・2年/専大松戸