早稲田大・熊田 任洋

 11月6日、東京六大学2022秋季リーグ戦の最終戦が行われ、早稲田大が慶應義塾大に勝利した。伝統の早慶戦で活躍したのが早稲田大の熊田 任洋内野手(3年=東邦)だ。

 東邦時代は中日・石川 昂弥内野手(東邦出身)と共にセンバツ優勝を経験。夏は愛知県大会で敗れ甲子園出場とはならなかったが、U-18日本代表に石川と一緒に選ばれ、DeNA・森 敬斗内野手(桐蔭学園出身)や広島・韮沢 雄也内野手(花咲徳栄出身)など多くの遊撃手が集まったチームの中で遊撃手のレギュラーとして出場した。

 多くのU-18メンバーがプロ志望届を提出した中で、熊田は早稲田大に進学。1年生時からリーグ戦に出場するものの、ここまで目立つ成績を残すことができていなかった。しかし今季ついに打撃が覚醒。打率.342はリーグ6位、本塁打はリーグ3位タイでチームトップの3本を放った。特に慶應義塾大との最終カードで存在感を示した。5日に行われた第1戦では初回の先頭打者本塁打を含む2安打、6日の第2戦では3番を任され前日に続く2安打。チームを2位に導く活躍だった。

 今季は中日2位指名の明治大・村松 開人内野手(静岡高)との争いに敗れ、初めての獲得とはならなかったが、ベストナインに選ばれるような活躍で、先にプロ入りしたU-18日本代表の仲間と同じ世界でプレーすることに期待したい。