2年で通算61安打の明治大・宗山塁 歴代最多安打・高山俊と比較
明治大・宗山 塁
11月6日、東京六大学2022秋季リーグの最終戦が行われ、早稲田大が慶應義塾大に2連勝したため、明治大が2季連続42回目の優勝となった。
先日行われたドラフト会議で、村松 開人内野手(静岡高)が中日に2位指名を受けたことで、13年連続の指名選手輩出も話題となった明治大だが、再来年のドラフト候補としてすでに注目を受けている選手がいる。それが宗山 塁内野手(2年=広島広陵)だ。1年生時からリーグ戦に出場し、2年秋終了時点で、現役6位の61安打を記録しており、歴代最多安打記録の更新も視野に入る。
そこで今回は最多安打記録を持つ阪神・高山 俊外野手(日大三出身)の明治大の2年秋終了時点の成績と比較してみた。
2年秋終了時点、安打数比較
高山
1年春20
1年秋16
2年春13
2年秋13
合計62
宗山
1年春6
1年秋14
2年春24
2年秋17
合計61
2年秋終了時点で高山が僅か1本差で上回っているが、安打数以外でも宗山の好成績がわかる。1つ目は打率だ。
打率を見てみると、高山の打数が206、宗山の打数が166と、宗山は高山と比べて40も打数が少ない。これは昨年秋までコロナ禍のリーグ戦ということもあり、各校9回打ち切りの10試合でポイント制による変則的なリーグ戦が行われていたもひとつの要因となっている。そのため宗山の出場試合数と打数が少ないが、打率では高山が.301、宗山が.367と宗山が高打率を記録している。
本塁打数も魅力的だ。1年生時は通算で1本だったが、2年生となった今年は7本の本塁打を放った。卓越したバットコントロールが魅力的な宗山だが、しっかりと捉えた際には本塁打を狙える点はプロのスカウトの目に留まっているだろう。
宗山最大の魅力はポジションが遊撃手という点でもある。今年の大学生には多くの守備力が武器の遊撃手がいる中で、安定感の守備で大学日本代表の遊撃手に選ばれた。遊撃手という守備負担の多いポジションで、攻守の安定した選手はどの球団も欲しいところだろう。
3、4年と安定した成績を残すことができれば、ドラフト1位は確実だろう。最多安打記録の更新が注目されるが、プレッシャーに負けずにこれからも安打を積み重ねてほしい。