関西六大学リーグ 済美の甲子園4強右腕は1回4失点、敦賀気比出身ルーキーも登板!
山口直哉(京都産業大)
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4月9日に関西六大学野球連盟春季リーグ第2節1回戦がほっともっとフィールド神戸で行われた。第1試合は大院大が京産大に5-2、第2試合は神院大が延長10回サヨナラで大経大に4-3でそれぞれ勝利した。
第1試合は1回裏に2019年夏の甲子園でサイクル安打を達成した7番・杉田翔太郎(3年・敦賀気比)の3点左越え適時二塁打などで大院大が4点を先制。京産大は2018年夏に済美を甲子園4強入りに導いた山口直哉(4年)が先発したが、「開幕戦に対する気持ちが強くなって空回りしてしまった」と1回4失点でマウンドを降りる形となった。
序盤から試合を優位に進めた大院大は先発の近澤拓実(2年・高知商)が8回途中2失点と試合を作ると、9回表には川勝郁海(1年・敦賀気比)が登板。二死から連打を浴びて一、三塁のピンチを招くも最後の打者をレフトフライに打ち取り、無失点で試合を締めた。
川勝は昨年の甲子園で春夏ともにベンチ入りしていたが、聖地での登板は叶わなかった。こうした選手が力を付け、入学早々からリーグ戦で登板を果たすのも大学野球の醍醐味ではないだろうか。
京産大はオリックス、ロッテで活躍した光原逸裕監督の公式戦初采配となったが、初陣を飾ることはできず。「1試合終わって課題がたくさん出たと思うので、原点に帰って、自分たちのやってきたことを出せるように頭の整理と体の準備をしていきたいです」と次戦に向けて気持ちを切り替えている様子だった。
第2試合は大経大が2点を追う9回表に二死一、三塁から8番・竹内亮太(4年・富山国際)の2点適時三塁打で同点に追いつくと、その裏からドラフト候補の才木海翔(4年・北海道栄)が登板。「ストレートの質的には60点くらい」という状態ながら、視察したNPB球団スカウトのスピードガンで自己最速を1キロ更新する152キロをマークした。
9回裏は三者凡退に抑えたが、10回裏は自らの失策などで一死満塁のピンチを招くと、最後はスライダーが引っ掛かり、暴投でサヨナラ負け。悔しい今季初登板となったが、ポテンシャルの高さは十分に見せてくれた。「プロに入る直前のゴールだと思っている」と今春のリーグ戦でプロ入りを確実にするつもりでいる。関西屈指の剛腕に今後も要注目だ。
(取材=馬場 遼)